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【緊急!災害対策特集】避難所運営の課題と対応のヒント

防災・危機管理
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【緊急!災害対策特集】避難所運営の課題と対応のヒント

「令和8年熊本地震」により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
また、避難所運営や被災者支援など、厳しい状況の中で対応にあたっている自治体職員をはじめ、関係者の皆さまに深く敬意を表します。

避難所では、避難者の把握、電源・空調、トイレ、食料、衛生環境など、複数の課題への対応が同時に求められます。本記事では、避難所運営に携わる皆さまが必要な情報へ少しでも早くたどり着けるよう、参考になる自治体事例やサービスを課題別にまとめました。

現在の設備や備蓄、支援体制を確認する際や、関係機関・民間企業への支援要請、今後の避難所環境を見直す際の参考としてご覧ください。

※掲載している設備やサービスは、発災後すぐに調達・利用できるとは限りません。現在保有している設備や備蓄品、災害協定の内容を確認した上でご活用ください。
※記事の掲載情報は公開日時点のものです。

1.【避難所運営】受付や名簿など避難者の状況を把握したい

避難者数や健康状態、支援ニーズを把握できなければ、必要な物資や支援を適切に届けることができません。災害時には、スマートフォンや身分証を持たずに避難する人もいるほか、通信障害や停電によってデジタルによる受付が難しくなる場合もあります。こうした状況を想定し、紙とデジタルを組み合わせて受け付けた情報を、速やかに集約できる体制が必要です。

 まず確認したいこと
・ 避難所ごとに受付方法や名簿の様式が異なっていないか
・ 紙で受け付けた情報を集約・データ化できるか
・ スマートフォンや身分証がない人も受け付けられるか
・ 在宅避難者や車中泊避難者を把握する手段があるか
・ 避難者の人数だけでなく、必要な物資や支援を把握できるか

【記事のポイント】
能登半島地震で明らかになった課題をもとに、紙やマイナンバーカード、LINEなど複数の受付方法を整えた事例です。奥能登4市町での実証・導入や、紙受付の入力負担を減らす工夫を紹介しています。


【記事のポイント】
岩手県が、LINEによる避難所受付と避難所外避難者の把握を実証した事例です。紙受付との所要時間の比較や、スマートフォンを持たない人への対応など、実装に向けた検討内容が分かります。


【記事のポイント】
宮城県が、マイナンバーカードを活用したアプリで避難所受付を効率化した事例です。東日本大震災で避難者や必要物資の把握に苦慮した経験と、平時からアプリを普及させる工夫を紹介しています。

2.【電源・空調】電源を確保し、熱中症対策をしたい

停電時の避難所では、照明やスマートフォンなどの充電に加え、扇風機や空調設備を動かすための電源も必要です。特に夏季は、空調を使用できない状態が続くと、避難所内の温度が上昇し、熱中症のリスクが高まります。まずは、現在使える電源や空調設備を確認し、不足している場合は、持ち運べる電源や移動式エアコンなどの活用を検討する必要があります。

 まず確認したいこと
・ 停電時にも使える電源を確保しているか
・ 必要な機器を動かせる電源容量があるか
・ 避難所内で空調設備や扇風機を使用できるか
・ 固定式空調が使えない場合に、移動式の設備を活用できるか
・ 停電時に空調を動かす発電機や、外部から電源を確保する手段があるか

【記事のポイント】
災害時のBCP対策や避難所での電力確保に向けた、ポータブル電源を紹介しています。バッテリー拡張やソーラー充電で長期停電に対応。通信電源の確保から平時の現場作業まで、自治体の多様な電力ニーズに応えます。


【記事のポイント】
避難所における暑さ対策と迅速な体制整備を目的に、移動式エアコンとポータブル発電機をセットで導入した群馬県千代田町の事例が紹介されています。固定式の空調設備がない施設でもスピーディーに環境を整えられる点や、必要に応じて別の避難所へ柔軟に移設・活用できる運用方法が確認できます。


【記事のポイント】
埼玉県春日部市が、防災部局と教育部局の連携により、避難所となる体育館へ空調を整備した事例です。設備の比較や財源の活用、停電時に発電機を借り受ける協定など、整備の過程が分かります。
※固定式空調は、発災後すぐに整備できる設備ではありません。今回の避難所運営で明らかになった課題を、今後の設備整備につなげる際の参考として紹介します。

3.【携帯トイレ・仮設トイレ】利便性の高いトイレを確保したい

断水や排水管の破損が起きると、建物内のトイレが使用できなくなる場合があります。トイレ環境が悪化すると、避難者がトイレを控えるために水分や食事を極力避け、健康状態を損ねるおそれがあります。携帯トイレや簡易トイレ、仮設トイレなど、状況に応じた手段を組み合わせて準備しておくことが重要です。

まず確認したいこと
・ 水や外部電源がなくても使えるトイレを確保しているか
・ 必要な場所へ移動して設置できるトイレがあるか
・ 使用後の排せつ物を保管・処分できるか

【記事のポイント】
水や給排水設備、外部電源を使わず、普通免許で移動できるトイレを紹介しています。排せつ物をフィルムと凝固剤で密閉・固形化し、くみ取りを不要にする仕組みも分かります。


【記事のポイント】
東京都足立区が民間企業との協定により、簡易トイレや介護ベッド、パーテーションなどを調達する事例です。福祉避難所で必要な広さや搬入経路を、訓練で確認する方法も紹介しています。

4.【備蓄食料】避難者に合った食料を確保したい

避難所の食料は、必要な数を確保するだけではなく、“誰が食べるか”という視点も欠かせません。高齢者や食物アレルギーがある人、かむ力や飲み込む力が弱い人など、一般的な備蓄食品を食べにくい避難者もいます。調理や給湯ができない状況でも提供できる食品の用意を検討しましょう。

まず確認したいこと
・ 水や加熱を必要とせず、そのまま食べられる食品があるか
・ 高齢者など、かむ力や飲み込む力が弱い人も食べられるか
・ 食物アレルギーなどに配慮した食品を用意しているか
・ 備蓄食品の数量や期限を複数の保管場所ごとに把握できるか

【記事のポイント】
滋賀県が、水や調理を必要としないゼリータイプの食品を備蓄に加えた事例です。高齢者や食欲が落ちた人、食物アレルギーがある人にも配慮した食品選びを紹介しています。


【記事のポイント】
北海道清水町が、常温で5年間保存できるようかんを防災備蓄品に導入した事例です。コンパクトで持ち運びや配布がしやすく、手軽にエネルギーを補給できる食品の活用方法が分かります。


【記事のポイント】
複数の倉庫に保管する食料や水、衛生用品などの数量・期限を一元管理する仕組みです。棚卸しや期限確認の負担を減らし、災害時の在庫状況を把握しやすくする機能を紹介しています。
※システムを未導入の場合、現在の災害対応に直ちに使えるものではありません。今回明らかになった備蓄管理の課題を、今後の改善につなげるための記事として紹介します。


【記事のポイント】
群馬県明和町が、民間企業と食品や飲料水等の優先供給に関する協定を結んだ事例です。キッチンカーによる炊き出しも想定し、備蓄だけでは不足する食事を外部支援で補う方法を紹介しています。

5.【衛生・睡眠環境】簡易シャワー・簡易ベッドを整えたい

避難生活が長引くほど、衛生面や睡眠環境の課題は大きくなります。避難者が清潔を保ち、少しでも体を休められる環境を、早い段階から整えることが重要です。

まず確認したいこと
・ 水が使えない状況でも体を洗える設備や手段があるか
・ 少ない水を循環・再利用できる設備があるか
・ 入浴や着替えの際に、周囲の視線を遮るスペースがあるか
・ 避難者が床に直接寝ずに済むような備品があるか

【記事のポイント】
限られた水を浄化・循環させ、水道に接続せず設置できるシャワーを紹介しています。少ない水で多くの人が利用でき、設営のしやすさや個室によるプライバシーへの配慮も確認できます。


【記事のポイント】
長野県長野市が台風災害時に循環型シャワーを避難所へ設置し、長期化する避難生活を支えた事例です。導入時期や設置数、入浴支援を衛生・感染症対策につなげた考え方が分かります。


【記事のポイント】
岐阜県大垣市が、平時は児童の学校用椅子クッションとして利用し、災害時には連結して防災マットとして活用できる備品を導入した事例。備蓄場所を新たに確保することなく、平時の学校生活に溶け込ませながら非常時の避難所環境改善に備える工夫が分かります。

【参考】能登半島地震の教訓を今後の備えに

設備やサービスの導入事例に加え、実際の被災地で何が起き、職員がどのような課題に直面したのかを知ることも、今後の備えにつながります。能登半島地震の経験や教訓を伝える関連記事も、あわせてご紹介します。


避難所では、複数の課題に同時に対応する必要があります。本記事で紹介した事例やサービスが、設備や備蓄品、災害協定などを見直す際の参考になれば幸いです。