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【ジチタイのアイデア帳 #01 後編】自治体SNS×クリエイター。地域を一緒に盛り上げる“仲間”のつくり方

【ジチタイのアイデア帳】とは?全国の自治体には、大きな予算をかけなくても、職員のアイデアや工夫で課題を乗り越えている取り組みがあります。
“そんな方法があったのか!”“うちでも真似できそう!”……そのような工夫が生まれたきっかけや、現場ならではのアイデア(業務改善)を紹介する企画です。
今回は、三重県南伊勢町のInstagram(以下、インスタ)運用チームによる取り組みの後編!そのテーマは、“地域密着型クリエイターとの共創”です。外部の人とどうつながり、“一緒にやりたい”を形にしていったのか。そのヒントを紹介します。
※記事の掲載情報は公開日時点のものです。

三重県南伊勢町(みなみいせちょう)
左:まちづくり推進課
森本 富由季(もりもと ふゆき)さん
右:高齢者支援課
中村 一裕(なかむら かずひろ)さん
【共創クリエイターの声】

ふがまるちゃん
三重県津市生まれ。写真家として、2017年から活動。各SNSの総フォロワー数は15万人以上。三重フォトギャラリーにて写真を無償提供している。
「南伊勢町を初めて訪れたのは、2018年8月の鵜倉園地(うぐらえんち)。リアス海岸と里山が織りなす風景に魅了され、星空を撮りに何度も来訪。日常生活や仕事で『たいみーTシャツ』を着るほどの、たいみー推しです」。
――ふがまるちゃんを知ったきっかけと、声をかけた理由は?

中村:ふがまるちゃんは、三重県で活動されている写真家として有名でした。彼のSNS投稿を見たときに感動したんです。写真の撮り方や投稿内容から“この人は本当に三重県が大好きなんや、三重県を盛り上げたいんや”という思いが伝わってきました。
ぜひ彼に“魅力が伝わる投稿方法”を教えてほしいと思い、勇気を出してDMを送りました。
――突然、連絡を受けたそうですが、その時の印象は?
ふがまるちゃん:以前から、自治体に写真を提供することで地域の魅力をもっと発信したい!という思いを抱いていました。とはいえ、写真を提供するだけの関係より、“自治体の人に、もっと魅力的な場所を教えてほしい”“一緒に三重を盛り上げる仲間がほしい”という気持ちが強かった。
南伊勢町については、景色が大好きだったので、DMをもらったときはとてもうれしかったですね。
しかも、このインスタチームは、「写真を提供してください」ではなく、「一緒に撮りに行きたいです!」と言ってくれた。一緒に現場まで行ってくれる自治体は、なかなかないと思うんですよ。だから皆さんの熱量を感じて、“とことん付き合うぞ!”と決めました。

中村:ふがまるちゃんは、三重県で活動されている写真家として有名でした。彼のSNS投稿を見たときに感動したんです。写真の撮り方や投稿内容から“この人は本当に三重県が大好きなんや、三重県を盛り上げたいんや”という思いが伝わってきました。
ぜひ彼に“魅力が伝わる投稿方法”を教えてほしいと思い、勇気を出してDMを送りました。
――突然、連絡を受けたそうですが、その時の印象は?
ふがまるちゃん:以前から、自治体に写真を提供することで地域の魅力をもっと発信したい!という思いを抱いていました。とはいえ、写真を提供するだけの関係より、“自治体の人に、もっと魅力的な場所を教えてほしい”“一緒に三重を盛り上げる仲間がほしい”という気持ちが強かった。
南伊勢町については、景色が大好きだったので、DMをもらったときはとてもうれしかったですね。
しかも、このインスタチームは、「写真を提供してください」ではなく、「一緒に撮りに行きたいです!」と言ってくれた。一緒に現場まで行ってくれる自治体は、なかなかないと思うんですよ。だから皆さんの熱量を感じて、“とことん付き合うぞ!”と決めました。
――なぜ一緒に企画を考える関係へ?
ふがまるちゃん:私が提案したアイデアを「いいですね!やりましょう」と、フットワーク軽く反応してくれたり、逆に「こんなのどうですか?」と提案してくれたり。
そんなやり取りが自然と増えていき、行政とクリエイターという枠組みを越えた関係になっていきました。
中村:私が忘れられないのは、真冬の展望台で星空を撮影した日のことです。仕事帰りに合流して、ホットコーヒーを飲みながら、ただ一緒に夜空を見上げた。あの時間は仕事を越えた、親友とのひと時でした。
ふがまるちゃんと話すと“また頑張ろう”と思える。“南伊勢らしさを発信してくれる仲間”でもあり、“撮って、つくって、伝えることの楽しさ”を思い出させてくれる存在です。

――関係性を保つために大切にしていることは?
森本:意識しているのは、教えてもらったら下手なりにすぐやってみることです。実際に自分でやってみないと、覚えられません。
プロの技術やノウハウは、その人の財産です。それを無償で分けてくれていることへの感謝を忘れず、リスペクトをもって接しています。
中村:一緒に現場へ行くことも大切です。丸投げせず、一緒に汗をかき、時間をともにする。“人”と“人”として向き合うことが、とても大切だと感じています。
――自治体と一緒に発信することで、クリエイターにはどのような広がりが?
ふがまるちゃん:自治体公認という信頼感は、とても大きいです。それに、現場の最新情報をリアルタイムで教えてもらえるのもありがたい。離れた場所にいても、「南伊勢の桜はどう?」「そっちは星が見える?」とすぐに聞ける。この情報の鮮度は、クリエイターにとって強力な武器になります。
――ふがまるちゃんとのコラボを通じて、チームや発信にはどのような変化が?
森本:大きな変化は、モチベーションですね。ふがまるちゃんが、いい映像のために迷いなく滝つぼへ入っていく姿を見て、心から感動しました。その熱意に感化されて、“自分たちももっと頑張ろう!”と意識が変わったんです。
中村:具体的な変化としては、リール動画ですね。ふがまるちゃんから、3秒で引きつける構成や方法を教わりました。それから投稿数も増やしました。その結果、教わる前の令和5年と比べ、令和6年にはリール動画の平均リーチが66%増加。Meta(メタ)社の成功事例として掲載されるまでになりました。
ふがまるちゃんの存在があるからこそ、日々新しい発見があり、楽しく続けられています。
――同町のインスタを最初に見たときにアドバイスしたことは?

ふがまるちゃん:正直、最初から他自治体のSNSとは異なる雰囲気でした。「たいみー」が町内のいろいろな場所を訪れる投稿が多くて、見ていて楽しかったんです。「この路線を貫いてほしい」と伝えました。
観光PRは、ホームページに出せばいい。行政の施策情報も、そこで十分。SNSでは、日常というローカルな視点を大切にしたほうがいいと思います。例えば、漁港で地域の人々が働いている風景とか、そこに暮らすおじいちゃんたちの笑顔とか……。
“映え”を突き詰めるのではなく、地域の人だからこそ撮れる、物語を感じるような発信をしてはどうかとアドバイスしました。
――他自治体でも参考にできる撮影の工夫はありますか?
ふがまるちゃん:まず、機材にこだわらないことですね。撮影はスマホのカメラでも十分です。
昨今SNSに求められているのは、美しい写真ではなく、そこに行ったらどのような体験ができるかというリアルな投稿だと思うんです。
インスタのリール動画は、フォロワー以外にも届きやすい仕組みになっています。写真では伝わりにくい“ワンちゃんと歩くおじいちゃんの空気感”も、動画なら解像度高く伝えられます。誰に届けたいかを明確にし、ありのままを届けることが、近道だと思います。

ふがまるちゃん:正直、最初から他自治体のSNSとは異なる雰囲気でした。「たいみー」が町内のいろいろな場所を訪れる投稿が多くて、見ていて楽しかったんです。「この路線を貫いてほしい」と伝えました。
観光PRは、ホームページに出せばいい。行政の施策情報も、そこで十分。SNSでは、日常というローカルな視点を大切にしたほうがいいと思います。例えば、漁港で地域の人々が働いている風景とか、そこに暮らすおじいちゃんたちの笑顔とか……。
“映え”を突き詰めるのではなく、地域の人だからこそ撮れる、物語を感じるような発信をしてはどうかとアドバイスしました。
――他自治体でも参考にできる撮影の工夫はありますか?
ふがまるちゃん:まず、機材にこだわらないことですね。撮影はスマホのカメラでも十分です。
昨今SNSに求められているのは、美しい写真ではなく、そこに行ったらどのような体験ができるかというリアルな投稿だと思うんです。
インスタのリール動画は、フォロワー以外にも届きやすい仕組みになっています。写真では伝わりにくい“ワンちゃんと歩くおじいちゃんの空気感”も、動画なら解像度高く伝えられます。誰に届けたいかを明確にし、ありのままを届けることが、近道だと思います。
――現在も、同町とコラボし続けている理由は?
ふがまるちゃん:私は、まわりからインフルエンサーと言われることも多いのですが、自分自身は“三重を撮る写真家”として活動しています。やっていることは、いわば三重県の“推し活”なんです。自分の故郷をどうにか盛り上げたい。そんな気持ちで、地域への恩返しをしています。
森本さんや中村さんをはじめ南伊勢町のインスタチームという、大好きな人たちが頑張っている。だから応援したい。同じ温度感で盛り上げたいという気持ちがあるから、続けられるんだと思います。
そして、今あるものを活かす“地域活性化”を大事にしたい。ありのままの風景が好きな人に届き、その場所を大切にしている方にも喜んでもらえる。そんな物語のある発信に、これからも一緒に挑戦していきたいですね。
――他自治体や地域で頑張るクリエイターたちへ伝えたいことはありますか?
ふがまるちゃん:あなたが大切にしたい、盛り上げたいと思う地域があれば、ぜひ一緒に何かやってみてほしいです。そして南伊勢町ともコラボしましょう!自治体と活動することで、クリエイターとしての活動にも新たな広がりが生まれると思います。
自治体の皆さんも、地域を本気で好きなクリエイターがいたら、ぜひ声をかけてみてください。新しい発信や活動、気づきがたくさんあると思います。
森本:“予算がない”とか“SNS投稿はクレーム(炎上)が怖い”とか、そういった理由で、発信することを諦めないでほしいですね。同じ気持ちで取り組める仲間を探してみてください。本気で共に楽しめる人を見つけることが、投稿を長く続けるための“支え”になります。
ぜひ、私たちにもDMを送ってください。一緒に面白いことをはじめましょう!

【みやっこ君のふるさと・福岡県みやこ町の声】
ジチタイのアイデア帳|今回のおさらい
アイデア1 出会い:地域のことが好きな人を見つけ、声をかけてみる
アイデア2 関係づくり:依頼を丸投げせず、できるだけ時間を共有
アイデア3 発信:教わったことは、自分たちでまず実践
アイデア4 継続:共通の目的と互いへのリスペクトが、続ける力に
南伊勢町とふがまるちゃんの共創は、特別なことからはじまったものではありません。1通のDMを送り、同じ現場に立ち、教わったことを実践する。そうした一つひとつの積み重ねが、今の関係と魅力ある発信につながっています。
\ コラボ仲間を募集中! /
南伊勢町インスタチームでは、自治体や地域の団体、クリエイターなどとのコラボも歓迎。“取り組みについて詳しく知りたい”“一緒に何かできるかも”と思った人は、問い合わせてみては?
【ジチタイのアイデア帳】では大きな予算をかけずとも、職員のアイデアや工夫で課題を乗り越えた取り組みを募集しています。“他の自治体に知ってほしい”というアイデアがあれば、ぜひ教えてください。
※お問い合わせの種類から「掲載ネタの投稿、取材希望」を選んで、内容に「ジチタイのアイデア帳 取材希望」と記載してください。


















