
※下記はジチタイワークスVol.39(2025年8月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
国内外から多くの観光客が足を運ぶ世界文化遺産・白川郷。鉄道によるアクセス手段がなく、特にゴールデンウィーク・お盆・秋の行楽シーズンは交通渋滞が深刻な問題になっている。近年は、年末年始にも渋滞が発生し、住民の生活にも支障が出ていたという。そこで令和6年11月、白川村は日本初※のオーバーツーリズム対策総合サイト「白川郷すんなり旅ガイドシラカワ・ゴーイング」を公開。12月には多言語版もリリースした。
※令和6年11月1日時点 白川村調べ
サイトにアクセスすると、“大切なお知らせ”として混雑期間のアラートが表示される。サイト閲覧者は必ずこのアラートを目にする仕組みだ。また、混雑状況が一目で分かるように、ライブカメラの映像を配信。交通規制状況を知らせて注意を促すとともに、混雑回避のお役立ち情報も提供する。「利用者にとって分かりやすく、なおかつ発信者サイドが届けたい情報を効果的に打ち出したいと考え、試行錯誤しました」と小瀬さん。ページの右下には“知っていますか 白川郷ルール”という表示を固定。マナー啓発サイトへの有効な動線としても機能しているそうだ。
公開から半年で、約27万ビューと反響は大きい。今後は、サイト利用者の声を反映し、より使いやすいサイトにブラッシュアップしていく予定だという。また、さらなる混雑回避の施策として駐車料金の値上げなど、各種プロジェクトを段階的に始動していく。
▲サイトにアクセスすると、最初に混雑アラートが表示される。
白川村 観光振興課
小瀬 智之(こせ ともゆき)さん