
※下記はジチタイワークスVol.38(2025年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
子育てしながら働きやすい職場づくりを目指す、庁内有志による研究グループ「おやまな部」。メンバーが今知りたい情報を集めて発信するほか、ランチ会や子育ての経験談をまとめた冊子の作成などを行っている。参加者は令和6年度末で240人を超え、約4分の1は男性職員だそうだ。
令和5年には、おやまな部内に「係長試験勉強応援グループ」を立ち上げた。札幌市では、受験資格がある職員のうち、男性の受験者が約7割に対し、女性は3割以下。子育てや家事との両立で勉強時間の確保に悩むメンバーが多く、経験してきた部署によって昇任意欲に差があることも分かったという。そこでグループでは係長を目指す40人を、現職の係長・課長・部長の8人がサポート。先輩職員の経験談や参考書の選び方、勉強時間をつくる工夫などを共有した。また、広報紙を活用し、市政の予想問題を作成・解説する勉強会も実施。その結果、7人が合格し、“同じ境遇の仲間がいて心強かった”“役職者と関わり前向きな気持ちになった”などの声が上がったという。
「リアルな悩みや役所ならではの仕事についても職員同士で学び合い、今後も交流の場をつくりたいです」と石崎さん。次の世代に経験や知識を引き継ぎながら、支援につなげていくという。
▲ともにチャレンジする仲間や寄せ書きなどが励みに。
札幌市 自主研究グループ おやまな部
石崎 明日香(いしざき あすか)さん