
※下記はジチタイワークスVol.39(2025年8月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
令和3年度に開校した「むなかた子ども大学」。学校教育における“キャリアプランニング能力の向上”を強化すべく、立ち上がった取り組みだ。教育委員会を主体に、大学・企業・団体・地域が総がかりで学びの場を提供。子どもたちは“本物から学ぶ”“本物を体験する”機会を通して、職業観の形成や社会的役割の理解、将来設計などのキャリアプランニング能力を育んでいく。
年1回開催するメインキャンパスでは、パティシエコースや電気博士コース、頭取コースなど約30の講座を展開。子どもたちは選んだ職業を丸1日かけて学ぶ。ほかにも、事業者施設などで実施する「特設講座」や、小学校が主体で行う「むなかた子ども大学の日」、市外からも参加できる「夏の課外授業」を実施。1つの職業にじっくり向き合うことで、様々な側面まで知ることができるそうだ。「行政が実施することで、不登校の子どもたちにもアプローチしやすく、社会的な自立につながるきっかけになればと期待しています」と金子さん。“誰一人取り残さない”という点も評価され、「第13回キャリア教育推進連携表彰」最優秀賞に選ばれた。今後は、講座の回数増加や未就学児に向けたコースの実施など、キャリア教育のさらなる充実を図っていくという。
▲地域の特性や社会的ニーズに応えるテーマなど、講座の種類は多岐にわたる
宗像市 地域教育連携室
金子 聡志(かねこ さとし)さん