
※下記はジチタイワークスVol.39(2025年8月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
高梁市では、仕事にやりがいや前向きな気持ちをもって取り組むことが組織力アップにつながると考え、令和5年度に感動担当職員を配置した。業務の中にある小さな感動に気づくことが、その近道になると考えたからだ。最初に職員の意識調査を実施したところ、周囲を高く評価する一方で“自分自身は認められている気がしない”という数値が高いことが判明した。そこで、立場や部署に関係なく様々な職員を紹介する記事をデジタル掲示板に掲載。職員一人ひとりの承認実感につなげるとともに普段は接点のない職員への理解を促している。
さらに、「ありがとうプロジェクト」を展開。職員がフォームに入力した感謝の気持ちを、感動担当がPDFのメッセージカードにして相手に送付する。業務への感謝はもちろん、ポットにお湯を入れたり、ごみを捨てたりといった、日頃誰かが当たり前に行っている気遣いにも“ありがとう”のメッセージが届くように。管理職からも好評で、「職位が上がるほど褒められる機会が少なくなるようで、喜ばれました」と高木さん。実施後は、“上司とのコミュニケーション”の満足度が最も上がり、人間関係が円滑になった手応えを感じているという。感動担当の配置は終了したが、令和7年度もプロジェクトの実施を見込んでいるそうだ。
▲ありがとうのメッセージを贈り合うことで、日々の小さな感動に気づくことができるという。
高梁市 総務部 総務課
高木 優(たかき すぐる)さん