ジチタイワークス

鳥取県江府町

防災無線の時報メロディーをコンサートにて町民投票で決定。

※下記はジチタイワークスVol.32(2024年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

防災無線の屋外スピーカーの稼働確認を目的に、定刻に流すメロディーチャイム。江府町では、30年以上使用していたチャイムの音源が劣化。音質の低下なども指摘されていたため、メロディーの一新を決めた。選曲方法として発案したのが、“生演奏コンサートでの町民投票”だ。

地元で活動するピアニストとバイオリニストに協力を依頼。趣旨への賛同を得て、コンサート形式が実現することになった。候補曲は、歌謡曲からクラシックまで様々なジャンルから37曲。チャイムが流れる短い時間でも耳なじみがよく、幅広い世代が知る曲を選んだという。令和5年2月、庁舎内の多目的室で「防災無線が奏でるバイオリン&ピアノの音色 くらしに彩りコンサート」を開催。未就学児から年配の方まで約70人の町民が足を運んだ。候補曲を約30秒ずつ生演奏し、人気投票を実施。その結果、7時「小さな世界」、12時「上を向いて歩こう」、21時「星に願いを」の3曲が選ばれた。9月の試験放送を経て、10月から本格運用している。

試験放送時のパブリックコメントでは反対意見もあったが、町民と一緒に決めたことで、一定の理解を得ているそうだ。遠藤さんは「今後も住民の意見を聞きながら事業を進めていきたい」と展望を語る。

町内には音楽ホールがなく、生演奏を聴くよい機会になったと喜ばれたそう。

江府町 総務課
遠藤 絵美(えんどう えみ)さん

 

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