ジチタイワークス

【﨑田恭平リーダー育成塾】成功の法則、負けない心。Vol.7

若手の職員さんが抱える日々の悩みを、元・県庁職員でもあった﨑田さんが全力で解決へと導きます!

※下記はジチタイワークスVol.19(2022年4月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

Vol.7 今回の悩める相手

異動のたびに仕事内容や人間関係がガラッと変わるのが不安です。うまく切り替えて対応するためのアドバイスが欲しいです。

様々な仕事を経験できるのはむしろ公務員の大きな魅力。

長期的視座で物事を考える公の仕事にプライドをもって。

この連載で何度も書いていますが、私は主に20代は地方公務員、30代は市長の仕事をしていました。40代になった今は小さいながらも会社を経営しています。私はこれまでのキャリアがあるので、ある程度仕事を選ぶことができていますが、置かれている立場によっては、仕事や職場環境を変えたくても“転職しない限りは変えられない”ことが多々あります。

経営者であれば自由度が上がりますが、民間で雇われている場合で、担当業務を変えられることはめったにないと思います。私は周囲に恵まれ、面白い仕事ができています。しかし、民間の厳しさを感じることもあり、民間の世界が公務員時代よりクリアに分かるようになりました。

公務員の仕事の魅力の1つとして、“安定した環境の中で腰を据えて仕事に取り組めること”があると私は思っています。これは、難しい公務員試験をクリアし、公の仕事を志して努力をしてきた結果ですから、これをお読みの公務員の皆さんは胸を張ってほしいと思います。

そのような安定した身分があるからこそ、短期的な視点ではなく、長期的な視点で物事を考えられることが利点です。そして、未来の子どもたちに引き継ぐ“まちづくり(行政)”を仕事にできることは素晴らしいと思います。

前向きな気持ちになることでワクワクしながら働けます。

行政の世界では、年齢が上がるほど役職が上がり、より高い視座で社会を見渡し、政策を立案しなければなりません。もちろん、幹部でなくても幅広い視点で業務に取り組むことが重要です。自分の担当分野しか知らないと、狭い視野で物事を考えることになってしまいます。

例えば税金をはじめ、水道や市営住宅などに関する徴収の担当は、その徴収率が短期的な達成目標です。しかしそこに福祉の視点が加わると、滞納してしまっている家庭の課題を発見し、他部局と連携して支援ができるかもしれません。あなたの視野を広げた頑張りで、未来が開ける住民が生まれ、公の仕事ならではのやりがいを感じるのではないでしょうか。

行政の仕事は、職務内容が変わることで幅広く社会を学べるのが、最大の魅力だと思っています。異動があったときに「また1から学び直しか」と思うか、「新しい世界を見てみるのは楽しみだな」と思うかで、目の前の世界は変わります。一度きりの人生、楽しんだもの勝ちだと思います。さあ皆さん、この春どんな新しい扉が待っているでしょうか。異動がなくても、職場の仲間が変わり、新しい風が吹き込まれるかもしれません。ワクワクしながら誇りある行政の仕事にまい進していただきたいです。皆さんを応援しています。

新しい案を出すときのポイントは?

1.ホワイトボードでブレストしてみる
意外とされていないのでは?意見を出しやすい空気をつくるのが大事!

2.いつも広い視野で情報収集の意識を
ほかの自治体から海外の事例まで広くアンテナを張り巡らせてみよう!

3.魅力的な事例をアレンジして導入
民間のモデルを行政にカスタマイズ!役立つのはジチタイワークス(笑)。

第8回目は5月下旬にWEB上で掲載予定!

専用サイトはこちらから

※本連載は、WEBと交互に掲載予定。第9回目(最終回)は本誌次号で掲載します。どうぞお楽しみに!

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