ジチタイワークス

【﨑田恭平リーダー育成塾】成功の法則、負けない心。Vol.5

若手の職員さんが抱える日々の悩みを、元・県庁職員でもあった﨑田さんが全力で解決へと導きます!

※下記はジチタイワークスVol.18(2022年3月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

Vol.5 今回の悩める相手

公務員の業務は刺激や変化が少なく、退屈に感じてしまいます。前例を踏襲して淡々と毎日を過ごすしかないのでしょうか。

公務員に限らず、大事なのは“仕事を面白がれる能力”

毎日をつまらなく感じるか充実させられるかはあなた次第。

公務員の仕事は千差万別です。医療や消防、土木・建築など専門性の高い仕事もあれば、たくさん企画をして、新たな事業をどんどん立ち上げる部署もあります。一方で市民窓口対応や、毎年同じシーズンに同じ業務をミスなくやっていく仕事もあります。後半に挙げた仕事を“単調すぎるルーティンワーク”という人もいるかもしれません。

私は市長の仕事をする前、県庁職員でした。地域振興課や医療薬務課という新たな施策に取り組む部署や厚生労働省への派遣経験もある中、公務員時代で最も長い3年間を土木事務所で勤務しました。

総務課管理係に配属され、道路や河川の管理業務を基本に、道路占用許可、河川占用許可、屋外広告物条例に関すること、開発行為などの申請受付業務をしていました。配属されたときは、基本的にルーティンワーク的な部署だと思いましたが、この3年間で得たものは市長時代にも役に立ち、自信になっています。一見単調に感じる業務にも、改善点はたくさんあります。

大事なのは、好奇心や改善する気持ちと、目の前の仕事を“面白がれる能力”。どんな仕事も面白そうに取り組むと、職場の空気を明るくし、新しいことが生まれる可能性が広がります。

主体的に考えて行動すればかけがえのない経験に。

私が土木事務所で河川管理業務をしていたとき、商店街の有志から「河川をきれいにして、まちや商店街の憩いの場にしたい」と相談がありました。私はこのような住民側からの申し出はありがたいと思い、上司に相談しました。しかし、掃除備品の貸し出し・管理の不安や、職員が休日出勤して対応する問題、「﨑田はボランティアでもいいかもしれないが、後任までやらないといけない前例をつくってしまう」など、“できない理由の嵐”でした。

私は職場の説得は諦めて個人として参加し、商店街の皆さんと仲良くなっていきました。そしてその取り組みを、県の河川の活用事例を発表する大会に応募するサポートまで行いました。結果は優秀賞。大変深い信頼関係を得ることができました。様子をずっと見守っていた上司も考えを変え、途中から理解してサポートしてくれるようになり、それが受賞につながりました。要するに、“目の前の仕事を面白くできるかは自分次第”ということです。

公務員は、だいたい数年で人事異動があります。しかしどこに異動しても、業務のDX化に取り組んでみるなど、挑戦はできると思います。自分の仕事を面白くできるかどうかは、ほかの誰でもなく、自分の心掛け次第なのです。

新しいことを始めるには?

1.上司やまわりとの信頼関係を築こう
目の前のことにしっかり取り組むことで、まわりに応援される存在に。

2.小さな積み重ねが自分の力や自信に
まずはスモールスタートから、少しずつ実績を積み上げることが大切。

3.挑戦しやすい組織風土をつくる
管理職は特に、「新しく挑戦するのは良いことだ」と呼び掛けよう。

第6回目は3月下旬にWEB上で掲載予定!

専用サイトはこちらから

※本連載は、WEBと交互に掲載予定。第7回目は本誌次号で掲載します。どうぞお楽しみに!

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