ジチタイワークス

【﨑田恭平リーダー育成塾】成功の法則、負けない心。Vol.6

若手の職員さんが抱える日々の悩みを、元・県庁職員でもあった﨑田さんが全力で解決へと導きます!

Vol.6 今回の悩める相手

正直、仕事を辞めたいんです。でも安定していてもったいないし、辞めても自分にできる仕事があるのか自信がもてません。

やりたいこと・やりがいを軸に後悔のないキャリア選択を。

“今以上にやりたいこと”か自分自身に問い掛けてみて。

私はこれまで仕事を2回辞めています。大学卒業後、県庁職員を8年半、市長を8年務めて転職をしました。しかも、相談者と同じく、世間一般には辞める人が少ない職業である公務員を辞める経験をしました。そういう意味では先輩ですので、はっきり言わせていただくと、“今回の相談者は辞めない方がいい”と思います。でも私は、全ての公務員に「安定して良い仕事だから、辞めない方がいい」と一律に言うつもりはありません。

では、どういう人は辞めない方がよくて、どういう人が辞めた方がよいのか。私が考えるポイントは、“今の仕事以上にやりたい仕事を見つけたかどうか”です。

私は2回の退職について、決断を後悔したことは一度もありません。不思議なほどないんですよね(笑)。ありがたいことに、その後の仕事の方がより面白く、よりやりがいがあるなと感じることができています。一方で、それまでの仕事が嫌で辞めたかというと、それも全くありません。特に県庁での仕事は常日頃から面白いと感じていて、このまま県庁で仕事を続けていっても、やりがいをもって働けるだろうなと思っていました。

新たなやりたいことがあるなら前進してキャリアアップできる。

現状に何となく不満や不安があって、ほかの世界がいいのではないかという理由であれば、絶対に辞めない方がいいと私は思います。今、目の前の仕事に対して、面白がってやりがいを見いだせない人は、勤務先を変えても同様になると思います。ただ、新たにやりたいことを見つけた人は別です。 “これをやらない方が後悔をする”という心境に至ってしまった人には、全力で退職をオススメします(笑)。

私のこれまでの職業選択で、遠まわりをしたと感じたことはありません。地方公務員を経験したからこそ今の自分があると思っていますし、このキャリアに自負もプライドもあります。私は一貫して“ 社会が良くなる仕組みをつくりたい” という思いがあり、キャリアチェンジしながらも同じことをしている感覚です。

もちろん、転職する人に対して、行政の仕事との連続性を求めるわけではありません。全く違う世界でもいいのです。大事なのは、新たな世界で羽ばたける力(ビジネスマンとしての基礎力)が身についているかです。次の世界が見えている人は、日々の仕事への姿勢が違うと思います。“キャリアアップを実現するんだ”という意識になれたとき、あなたの社会人力は高まり、転職があなたを豊かにします。迷っている人の参考になれば幸いです。

他部署との連携を円滑に進めるには

1.他部署の動きにアンテナを立てて
もしものときにはこちらから「連携しましょうか?」と言える意識を。

2.押しつけ合わない文化をつくろう
どの部署が担当するかでもめないように「こちらもやりますよ」の精神で。

3.良い仕事の礎は日頃の人間関係
役所は同じチーム。良い仕事のために日頃から円滑な人間関係を心掛けて。

第7回目は4月下旬に本誌とWEB上で掲載予定!

専用サイトはこちらから

※本連載は、ジチタイワークス本誌とWEB版とで交互に掲載します。

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