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令和3年7月、元・日南市長の﨑田さんが本誌のアンバサダーに就任いたしました。今後は、自治体職員の皆さんを応援する様々な取り組みや企画を、ともに実施していきます。今回はその第4弾!若手リーダーの皆さんに向けた内容です。
いつも新年を迎えると、心機一転して頑張ろうと決意するものの、気づけばモチベーションが保てなくなっています。

私も県庁や厚生労働省で公務員の仕事をしていた頃に何度も経験しています。私は処理すべき書類を溜めてしまったときに、一番モチベーションを落としていました。そんなときは好きなアイスやお菓子などを食べて、時にはランチに大好きなラーメンを食べに行って(笑)、テンションを上げて「さあやるか!」とスイッチを入れて頑張っていました。作業が進み始めると、意外と少しずつ楽しくなってきてエンジンがかかっていったのを覚えています。
皆さんも大なり小なり同じような工夫をされているのではないでしょうか。大前提として“モチベーションは下がるもの”だと私は思っています。それを認めることから全てが始まります。下がってしまうことが悪いことではありません。“悪いこと”と考えると、マイナス思考がどんどん大きくなってしまいます。
モチベーションが下がったときには、自分の中のやる気スイッチをどう押してあげるかが大事です。
まずは自分を客観視しましょう。自分を客観的に見ると、冷静になれます。次にモチベーションが下がる理由を分析しましょう。仕事自体が退屈で面白くない、プライベートなことに意識が向いて仕事に身が入らないなど、それぞれあると思います。それから“自分を他人だと思って”アドバイスをしましょう。皆さんも、他人には色々なアドバイスができるのに、自分のことは冷静に判断できなかったり、その時の感情に流されたりすると思います。そういう場合は自分の状況を紙に書くなどして客観的に見てみて、“これが職場の後輩だったら、どうアドバイスするか”を考えてみましょう。
また、数年後や10年後になりたい自分をイメージすることも大事です。今の仕事をどんな意識でやるかによって、成長できるかが変わります。私はその後、市長までやって分かったのが、市役所の中に、重要でない部署は1つもないということです。どの部署も大事で、職員にはクオリティの高い仕事をしてほしいと思っていました。
今の担当の仕事がやりたい内容ではないかもしれません。しかし、“チームで仕事をする”公務員の職場には、“チームでのパフォーマンスを上げる”という視点で考えると、成長できる場面はいくらでもあると思います。そして、意欲的に仕事をしていると誰かがあなたを見ています。大事なのは「なんでも面白がれる能力」です。自分を客観視して、どうすれば面白く、成長につなげられるか自分にアドバイスをしてみましょう!

1.できるだけ早くに取りかかる
当たり前のことですが、何事も少しでも早い時期に着手するのが必勝法。
2.普段から引継書をアップデートする
前任の引継書を見て、日頃から加筆・修正してより良いものに。
3.やはり大事なのはお互いの思いやり
引き継ぐ側でもあるため、まずは自分が聞かれたらやさしく伝えることから。
※本連載は、ジチタイワークス本誌とWEB版とで交互に掲載します。

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