※下記はジチタイワークスVol.17(2021年12月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
少子化の影響により、全国的に廃校になる学校が増えている。福知山市でも、平成24年度から教育環境の改善を目的とした小学校の統廃合を進めており、9年間で16校の廃校が発生した。同市では、廃校舎を市の資源であると捉え、新たな活用法を模索。利活用に興味のある事業者に対し、「福知山廃校マッチングバスツアー」を令和2年度から開催。バスツアー形式で、事業者と市内の廃校舎を巡り、実際に現地を見学してもらうという催しで、同年には定員の4倍の応募があった。ツアーでは、アンケートにて施設の活用アイデアや、活用に際しての課題をヒアリング。そこで興味を示す事業者とは対話を通して具体的な活用法を探るという。
ツアー実施の背景には、スピード感を持った廃校舎の活用事業所発掘などの課題解決があるが、「活用に際しては、地域の理解を得ながら進めることが重要です。事業者選定には、地域の方にも対話の場に同席してもらい、意見をもらっています」と担当者。ツアー実施以前も含め、これまでに6校の廃校活用が決定。目標は16校全てが活用され、今まで以上に地域のにぎわいをつくることだ。
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