ジチタイワークス

富山県富山市

網場を活用し、海へのプラスチックごみ流出を防ぐ!

※下記はジチタイワークスVol.16(2021年10月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

年々深刻化する海洋ごみ問題に対し、平成31年3月、「日本財団」と海洋ごみ対策にかかる連携協定を締結した富山市。準用河川や用排水路に網場(あば)を設置し、ペットボトルやプラスチックごみなどを回収する事業を実施している。

コンビニやごみ集積場の数など、いくつかの条件をもとに、網場の設置場所を選定。令和元年度は、5カ所に5日間設置。令和2年度には設置場所を3カ所に絞り、54日間設置した。同年の回収結果は、3カ所合計で重量569kg。中でも交通量が多く国道に近い市街地を流れる川では総重量373kg、プラスチックごみの割合は10%と、いずれも回収率が高い結果だった。令和3年度は、同じ3カ所の地点に約半年間設置し、季節ごとに変化するごみの調査・分析を行う。

網場の設置によって“目に見える形”でプラスチックごみなどを回収できるため、「市民にも分かりやすく、海洋ごみ削減の啓発や環境教育の観点からも効果が高いと考えています」と担当者。令和2年度には、同市で回収したプラスチックごみをリサイクル材に加工し、球根を育てる花瓶を製作。環境について学んだ同市の小学4年生へ配布した。今後も、地域ぐるみで海洋ごみ削減を推進するまちづくりを目指していくという。

 

富山市 環境部 環境政策課

 

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