ジチタイワークス

鹿児島県阿久根市

子育て支援コンシェルジュ事業

取組概要

○出産前からお子さんの小学校入学まで、総合的な案内役(コンシェルジュ)として、各家庭に専任の担当保健師を割り当てる「担当制」を実施。出産に関する不安や出産後の子育てに関する相談を担当保健師がワンストップで対応する仕組み。

○「顔の見える関係」を構築することで、子育てをする母親・父親の不安を解消し、阿久根市独自の子育てしやすい環境を整備。

取組期間

平成30年度~(継続中)

※本記事は愛媛県主催の「行革甲子園2020」の応募事例から作成しており、本記事の内容はすべて「行革甲子園」応募時のもので、現在とは異なる場合があります。

背景・目的

【背景・課題】
これまでの「課題」として、出産や子育てに関する相談窓口は市役所にあったものの、特にお母さん方からは、
 ・相談のたびに対応する職員が変わり、利用する側からすればそのたびに家庭の事情を最初から説明しなければならないなど不便を感じていた
という声が多く聞かれていた。

また、第1子の出産を控えるお母さんは、初めての出産・子育てで不安を多く抱えているが、近くに親族などがいない場合は気軽に相談できる人がおらず、孤独感の中で出産等にのぞまなければならないなどの状況があった。

【目的】
このようなことから、本事業の「目的」は、お母さん方等への対応を担当制にすることで、出産前から「顔の見える関係」を築いて、出産への不安や子育てに関する悩みにきめ細かく対応できる環境を整えることにあった。

取組の具体的内容

○担当保健師は、母子手帳の交付時に決定。
※所定の様式に担当保健師の名前を記入し、母子手帳に貼り付けている。

○出産までの間は、担当保健師がつわりや出産への不安を聞き取るほか、随時、自宅を訪問したり面談の機会を設けるなどして体調を確認する。

〇妊娠中(安定期に入った頃)に訪問するきっかけ作りのひとつとして、子育てに役立つ子育て応援BOX(授乳ケープ、ボディケアクリーム、カフェインレス飲み物セットから1つを選択)を持参し、その際に詳しくお話を伺う。

○出産後は、担当保健師が夜泣きや授乳、離乳食、アレルギーなどに関する相談に乗るなどして、一貫してその子に寄り添い、成長を見守る。

○お母さん方からの相談内容に応じて、必要な場合は市の担当課などと連携してサポートを行う。

(担当保健師の名前を記入し母子手帳に貼付する所定の様式)

特徴(独自性・新規性・工夫した点)

○「担当制」にすることで「顔の見える関係」を構築したこと。さらに担当保健師が一貫してその子の成長を見守る仕組みが、お母さん方の安心感につながっていること。

○割り当てる保健師を誰にするかについても、例えば、不安を抱えがちである第1子の出産を控えたお母さんには、経験豊富なベテラン保健師を担当に据えるなど、相手のニーズに合わせた効果的な業務分担が可能であること。
 ※市の保健師計6人で、約870人の未就学児を分担して担当している(R2.6現在)
 ※市内の年間出生数は96人(令和元年度)

取組の効果・費用



【効果】
○制度開始(H30.6)後、1年が経過したアンケート調査では、本事業について「良い」と回答した方は全体の75%にのぼった。

○お母さん方からは、
 ・子育てについて不安が多い中で、支援してもらえるという安心感がある
 ・相談しやすくて良い
との声が多く聞かれ、大きな安心感につながっている。
※アンケートは、H30.6以降に出産した母親計58人に実施したもの

○定住人口の獲得に向けて、各自治体が子育て支援策の充実にこぞって取り組む中、本取組は、人口規模が小さいまちだからこそできるきめ細かなサービスとして、対外的にアピールできる施策のひとつになっている。

【費用】
38万円(R2年度予算額)
※内容は、子育て応援BOXや子育て支援カフェに係る需用費など

取組を進めていく中での課題・問題点(苦労した点)

【苦労している点】
仕事などで忙しいお母さん方については、訪問や面談の機会がなかなか作れないこともあるが、子育て応援BOXの持参をきっかけにするなど、様々な機会で担当保健師の人となりを知ってもらい、コミュニケーションを増やすことで、より良い関係づくりに取り組んでいる。

今後の予定・構想

○本事業は、「阿久根市まちづくりビジョン」(第2期笑顔あふれる阿久根市人口ビジョン及び総合戦略)にも位置付けられており、重要業績評価指標(KPI)「子育て支援コンシェルジュ事業を利用した母親の満足度」を目標年度である令和6年度には「90%」に向上させることとしている。

○また併せて、「出生児数」を109人から目標年度である令和6年度には「145人」に向上させることとしている。

他団体へのアドバイス

本取組は、本市のように自治体と住民との距離が比較的近い、人口規模が小さい自治体に向いているのではないかと考える。

「相談対応」という点では自治体が行う業務量は従前までと大きくは変わらないが、それを「担当制」にすることで、お母さん方の満足度・安心感はぐっと上がるのではないか。

問い合わせ先

鹿児島県 阿久根市 健康増進課
電話番号 0996-73-1228

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