ジチタイワークス

福井県坂井市

高校生のシビックプライドを醸成し、若者視点の観光施策を創出する。

※下記はジチタイワークスVol.33(2024年8月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

坂井市 総合政策部 企画政策課
髙嶋 貴世衣(たかしま きよい)さん
 

進学や就職による若者の県外流出が課題となっている坂井市。そこで新たに取り組んだのが、市内の高校生を対象にした「坂井市デジタル帰宅部」。市内の有名観光地が抱える、“観光客の滞在時間が短い”などの課題について、ゲームを活用しながら解決策を考える。活動を通してまちへの愛着を育み、将来的なUターンにつなげるねらいだ。

運営は外資系コンサルティング会社の「アクセンチュア」や地域運営団体と連携。オンラインゲーム上に、市の観光名所である「東尋坊」「丸岡城」「三国湊」を再現した。部員25人がデジタル空間上で地域のさらなる活性化施策についてアイデアを出し合い、毎週1回の部活動でブラッシュアップを重ねた。また、オリエンテーションや現地フィールドワーク、合宿なども実施。企業のグローバルメンバーと交流する機会も設け、地方にいながら海外とつながる経験をしてもらったという。

プロに技術を学びながら、インバウンドを含めた新たな観光施策や魅力を発信していった学生たち。活動終了後、市への愛着が深まったという意見が90%以上だった。「デジタル帰宅部が全国に広がってほしい。他地域の部員同士で交流できたら面白そうです」と髙嶋さんは期待を込める。

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