※下記はジチタイワークスVol.21(2022年8月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
令和3年7月、千葉ロッテマリーンズの本拠地で「日本農業遺産認定記念 丹波篠山市 黒豆ナイター」が開催された。チーム本拠地以外の自治体名を冠した試合は珍しく、「選手の出身自治体とスポンサーシップ協定を結んだ例は、これまでプロ野球界ではなかったと思います」と担当者。
令和2年のドラフト会議で指名され、同市から51年ぶりに輩出したプロ野球選手・中森俊介投手。中森選手の応援と、同市の魅力をマリーンズファンや関東圏へ発信する取り組みとして、令和3年度に事業化した。
冠試合へ向け、市民から始球式の投球者を募集。観戦希望の市民へ交通・宿泊費の半額助成、同市初のガバメントクラウドファンディングなども実施し、球団のSNSや同市の広報紙などを活用して告知した。
当日のセレモニーでは、中森選手のメッセージや同市PR動画の放映、市長あいさつや「デカンショ踊り」を披露。特産品の物販ブースも好評だったという。「市民や関東在住の当市出身者から大変喜ばれました。来場者アンケートによると、多くのマリーンズファンから当市に興味をもってもらえたようで、他自治体からの問い合わせも増えています」と、手応えは上々だ。
今後は地元企業からの協賛やふるさと納税の促進を図るなど、より効果的な事業展開を見据えている。
令和4年7月6日に、第2回となる黒豆ナイターを実施。セレモニーでは民謡・デカンショ節を、同市職員の小林さんが歌い上げた。
令和4年度から開催となった岩手県と大船渡市の冠協賛試合と連携し、ふるさと納税ブースを出店するなど、新たな交流も広がっている。
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