※下記はジチタイワークスVol.20(2022年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
令和3年12月、藤枝市に“ふるさと納税自販機”が登場。この自販機は2年ほど前から全国で導入が始まっているが、“民間設置型”としては日本初という。担当者によると「自販機の導入についてはスキームの構築とコストがネック。そこで民間企業との協働を模索したところ、手を挙げてくれたのが『静鉄リテイリング』でした」。同社が自販機を購入・設置し、返礼品提供事業者として参画する仕組みを確立。事業者は話題性と集客が見込め、自治体は費用負担がなく、ウィンウィンな運営ができているという。
設置場所はJR藤枝駅直結のホテルに隣接した商業施設内の新スポット「オーレ セルフ&カフェ」。バラエティ豊かな20台以上の自販機が並ぶコーナーで、観光客の往来も多い。自販機の操作はいたって簡単。タッチパネルで返礼品を選択し、免許証などを機械にかざして氏名と住所を読み取り、クレジットカードで決済をするだけ。返礼品は1万円から20万円ほど、14種類程度を用意しているという。
「今後は本市を実際に訪れたからこそ得られる体験型の返礼品を拡充していく予定です。これをきっかけに交流人口の拡大、魅力あふれる地域産品の流通拡大につなげていきたいと思っています」と担当者。さらに市内観光施設などに自販機と連携した二次元コードを配布し、スマホから手軽に寄附ができるよう、利用エリアの拡大と利便性の向上を目指していきたいと意欲を見せる。
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