ジチタイワークス

岡山県井原市

アジア初の“星空を守る”国際認定で、持続可能なまちづくりを推進。

※下記はジチタイワークスVol.19(2022年4月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

美しい星空を守るため、30年以上前に国内初となる光害防止条例を制定した井原市美星町(びせいちょう)。しかし平成23年ごろから屋外照明のLED化が急速に進み、光の強い防犯灯が増加。「星が見えにくくなった」という声を聞くようになった。「“星の郷”として危機感を抱いていた頃、平成28年に国際ダークスカイ協会(以下、IDA)の『星空保護区』の存在を知り、今後の地域活性化には、世界基準の評価が必要であると、認定に向けた取り組みを始めました」と担当者。

長年の活動実績から申請のベースはあったものの、IDAが定める基準の屋外照明は、当時国内で生産されていなかった。そこで「パナソニック」へ熱い思いとともに直接交渉。その場で賛同を得て、上方へ光が一切漏れないなど、条件に沿った新製品開発が実現することに。また、地域主体で取り組むため、美星町観光協会と連携し「びせい星守プロジェクト」を発足。観光協会が照明交換にかかる資金をクラウドファンディングで募ると、目標額の3倍となる約600万円の支援が集まったという。

令和3年11月、IDAの全会一致で「星空保護区」のコミュニティ部門にアジア初認定。「星空保護活動を継続して、地域の財産を次世代に引き継ぐとともに、この理念を全国へ広めたい」と、今後の展開にも注目だ。

 

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