※下記はジチタイワークスVol.18(2022年3月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
アウトドア需要が高まる昨今、新たな観光資源としてアウトドアサウナを活用した取り組みが好評を得ている豊後大野市。「おんせん県」として有名な大分県内でも温泉がない同市だが、ユネスコエコパークと日本ジオパークの2つに認定された豊かな自然環境を有する。令和2年3月、ゲストハウスなど市の宿泊施設の指定管理を担う民間業者が中心となり、アウトドアサウナ協議会「おんせん県いいサウナ研究所」を設立。自然を活かしたサウナのPR活動に、同市が賛同し、令和3年7月に「サウナのまち」宣言を行った。
美しい川や水中鍾乳洞を水風呂として利用できるサウナや、廃材を活用した小屋サウナなど、ユニークな施設は現在市内に5カ所。「当市としては、飲食店組合と連携し、サウナ後の食事“サウナ飯”のPR協力を飲食店へ仰ぎました。サウナを起点に市内を周遊してもらい、経済が循環する仕組みをつくれたら」と担当者。令和3年度の利用者数は、前年度の約3倍と客足は伸びており、市内の事業者からは「サウナづくりに興味がある」との声もあるという。アウトドアサウナをテーマにした新たな展開に注目したい。
誌面で取り上げる独自(ユニーク)の事例を募集しています。
情報提供はこちらまで!
▼
info@jichitai.works