「ジチタイワークスアンバサダー」就任記念 特別連載企画
令和3年7月、元・日南市長の﨑田さんが本誌のアンバサダーに就任いたしました。今後は、自治体職員の皆さんを応援する様々な取り組みや企画を、ともに実施していきます。今回はその第2弾!若手リーダーの皆さんに向けた内容です。
Vol.2 今回の悩める職員
仕事で大きな失敗をしてしまいました。それ以降、委縮している自分を感じます。
前向きになれず積極的に取り組むことができません。
大丈夫。広い視野を持って、公務員こそ攻める仕事を。
問われるのは、失敗そのものではなくリカバリーする力!
このお悩みを読みながら、県庁職員2年目の若手の頃、職場内の幹部にしこたま怒られたことを思い出しました。しょんぼりしていたら「﨑田くん、落ち込むなよ」って、先輩たちが飲みに連れてってくれたのです。そうです、何を隠そう私も失敗を繰り返してきた一人。市長の仕事をしていたときはもちろん、県庁職員の頃にもたくさん失敗しました。嫌なものですよね。落ち込んでしまうし、今回の質問者のように委縮してしまったり。ただ、失敗したことがない人は、この世に一人もいないのです!
失敗してしまった時、何よりも大事なのは“リカバリー”。上司や先輩に怒られてしまうこともあるかもしれませんが、嵐が過ぎ去るのを待ちつつ(笑)、次の展開を考えましょう。クヨクヨしていても仕方ありません。その後の動きによって、マイナス100点だった状況を、マイナス10点にまで回復させることができるかもしれません。たとえ状況が改善しなくても、“経験”という財産を得ます。将来、部下を持った際、失敗をしてしまった若手職員に対し、キチンと前を向かせるアドバイスができる、素晴らしい上司に一歩近づいたのです。
実はチャレンジングな役所の職場環境!自分を伸ばせ!
公務員は、基本的に個人ではなく組織で仕事をしますので、業務の悩みなどは、相談すればきっと助けてくれる仲間や先輩がいます。また、仕事を進める際の決裁書類に数多くの印鑑が並ぶのは、先輩や上司が何重にもチェックしてくれる仕組みともいえます。せっかくですからこの環境を上手に活用し、時にはまわりに頼りながら、“失敗は成長の機会”と捉えて、公務員こそ前向きに攻める仕事をしてほしいなと思います。「公務員は失敗してもクビにならないから、もっと思いっきりやれ」。これは若い頃に先輩から言われたセリフです。厳密にはツッコミどころが多々ありますが(笑)、前例踏襲の仕事だけになりがちな公務員生活においては、とても大事なモチベーションになる言葉でした。
失敗は誰でもします。大事なのは、その次の思考と行動です。そこから目を背けると、もうワンランク上の自分にはなれません。逆に言えば、失敗にしっかり向き合うことで、大きな飛躍の機会を得られるはずです。
課題を解決するアイデアが浮かばない…!
1.まずはマネでもいい!先進事例を調べよう
0を1にするのは非常に困難。事例の組み合わせなども立派なアイデア。
2.民間企業の手法を、行政にカスタマイズ
課題を解決しているのは行政だけじゃない。発想を転換し知恵を拝借。
3.アイデアの源は、フラットな議論から
係内・課内でブレストする!これが意外と役所ではできない…。
第3回目は12月下旬に本誌とWEB上で掲載予定!
専用サイトはこちらから
※本連載は、ジチタイワークス本誌とWEB版とで交互に掲載します。