※下記はジチタイワークスVol.28(2023年10月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
歌人・若山牧水の生まれ故郷であり、平成23年から「牧水・短歌甲子園」を毎年開催している日向市。令和4年にスタートしたのが、友達・パートナーを短歌でマッチングさせる「ヒュー!日向 マッチング短歌」だ。かつて平安時代には、短歌は初めて顔を合わせる前に贈りあう出会いのツールでもあったという。それを、現代版にアレンジ。特設サイトに短歌を投稿すると無記名で掲載され、連動してSNSにハッシュタグ「#マッチング短歌」が付いて投稿される。返歌が詠まれるとマッチングが成立するというこの取り組みは話題となり、多くのメディアで紹介された。
▲特設サービスサイトには、全国各地から続々と短歌が投稿された。
全3,689首が投稿され、1,814組がマッチング。アドバイザリーを務める歌人の枡野 浩一さん・天野 慶さんが「ベストカップル賞」を選定した。また、受賞者の14人を「マッチング短歌 交流会」に招待。誰とマッチしたかを伏せたまま日向市内の名所を観光。その後、交流会で相手の発表を行うと、想像とのギャップの大きさで大いに盛り上がったという。見知らぬ相手と短歌で出会うことで、「人を性別や年齢などで判断するのではなく、心と心のつながり合いを大切に」と平山さん。令和5年度も開催する予定だという。「今の形をさらに発展させて、観光誘客や当市民との新たな出会いにもつなげたい」と意気込んでいる。
▲若山牧水記念文学館を会場に交流会を開催。
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日向市 商工観光部 観光交流課
平山 凌(ひらやま りょう)さん