※下記はジチタイワークスVol.27(2023年8月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
露地栽培の作付け面積日本一を誇る、四万十市の特産品である米ナス。体にこもった熱をクールダウンする効果が期待されるカリウムを豊富に含み、暑い夏を乗り切るのに適しているという。その米ナスのおいしさや魅力を多くの人に知ってもらおうと、毎年8月に開催されているのがナスフェスだ。会場には、米ナス料理の屋台や、ナスを使ったイベントコーナーなどが並ぶ。
▲「Big米ナス釣り」と名付けた涼やかでユニークな催し。
開催のきっかけは、暑いまちとして知られる他自治体とともに後援する「一般社団法人アツいまち」と行ったワークショップだったという。地域資源を活用した“涼活”をテーマに取り組みを考える中、特産品であるにもかかわらず、住民にあまり知られていなかった米ナスに焦点を当てたそう。ナスフェスでは、農協や商工会、道の駅と連携。幅広い世代が楽しめ、暑さが少しでも和らぐような企画を意識し、具体的な内容を協議している。現在では、道の駅で米ナスの売上が大幅に増え、住民への認知度も高まりつつあるようだ。
「暑いまちと聞いて良いイメージをもたれる方は少ないかもしれませんが、暑さ日本一となったことが、地域のPRや他自治体との連携にもつながっています」と伊与田さん。今後も、暑いまちという特色を活かした地域振興を図っていくという。
四万十市 西土佐総合支所
産業建設課 兼 西土佐事業分室
伊与田 太輝(いよた だいき)さん