※下記はジチタイワークスVol.25(2023年4月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
富山県では、県内で働く外国人介護職員が、施設利用者や日本人職員とスムーズに会話できるよう「とやま方言マニュアル」を制作。「きのどくな(ありがとう)」「しょむない(味が薄い)」など、介護現場でよく使われている47語をイラストと標準語、英語で紹介している。
掲載する方言の選定にあたっては、県内で介護サービスを行う70施設にアンケート調査を実施。一部施設へヒアリングも行い、「感情・キモチを表す方言」「食事の時よく使う方言」「動作・行動を表す方言」など、シーン別にまとめている。
「とやま方言マニュアル」(A5版・カラー8ページ)
「コロナ禍で施設に直接訪問するのが難しい状況の中、アンケートや電話でヒアリングするなど、工夫しながら制作しました」と担当者。令和4年3月に1,000部を発行。介護施設への配布を行うとともに、同県のホームページでも公開した。反響は大きく、「外国人介護職員に1人1冊配りたい」という声があるほか、拡大コピーして壁に掲示したり、職員がかるたにアレンジして利用者とのレクリエーションの場で活用したりしている施設もあるという。
「ご年配の方がお孫さんと一緒に見て楽しんでいる、方言だと思わずに使っていたことを知った、などという話も聞きました。改めて富山弁の良さや温かみを知ってもらう機会にもなれば」と話す。
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