ジチタイワークス

福岡県福津市

ウミガメを環境のシンボルに!自然と人をつなぎ、次世代へ引き継ぐ。

※下記はジチタイワークスVol.19(2022年4月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

第2回 福岡県福津市 地域振興部 うみがめ課

interview

環境づくり係 茶原 翔太(ちゃわら しょうた)さん


ウミガメを環境のシンボルに!100年後も残る自然を目指して。

ウミガメがやってくるほど美しい海と、多様な生物が生息する福津市。ここには、全国でも珍しい「うみがめ課」とウミガメ保護条例がある。課の成り立ちや具体的な取り組み、この業務にかける思いなどについて話を聞いた。


 

Q.設立の経緯や名前の由来、具体的な取り組みは?
A.ウミガメをシンボルに環境保護や整備を行っています。

福津市には、ウミガメをはじめ、クロツラヘラサギなど絶滅危惧種に指定される動植物が数多く生息・生育しています。しかし、課が設立される以前から、ごみ問題による海岸の環境悪化の影響で、ウミガメの産卵回数が減少していることが問題に。そこで、“環境保全のシンボルとしてウミガメを課名にしたらどうか”と考え、平成14年4月に「環境整備課」を改名し、「うみがめ課」を誕生させました。

市では、ウミガメ保護条例が制定されており、日頃から住民へ保護協力をお願いしています。例えば、海岸でウミガメを見つけた場合の通報や、産卵期である6~10月は、海岸への車の乗り入れ、花火などの自粛を呼び掛け、警備を徹底しています。保護活動に限らず、自然公園の維持管理や海岸の一斉清掃といった、環境保全・整備の業務全般を行っています。

海岸の一斉清掃「ラブアース・クリーンアップ」の様子。
 

Q.環境づくりの取り組みで最も重要なことは何ですか?
A.市民や企業などへの周知と、人と自然をつなぐ工夫です。

配属されて3年目になりますが、令和2年の夏、ウミガメが産卵した砂の中で、ふ化間近の卵の音を聞く貴重な体験をしました。そのときの感動は忘れられません。

一方で、ウミガメがビニールひもを飲み込むなど、深刻なごみ問題もあります。そうした尊い生命が、私たちの暮らしに関わりがあることを住民に知ってもらいたい。そのために、地域の小・中学校や企業へ出前講座を行い、周知活動に力を入れています。ウミガメやカブトガニの剥製を使って説明する際は、子どもたちから反響があってうれしいですね。

先人たちが守ってきた、この豊かな自然や生態系。それを今度は、私たちが100年先の後世へ残すことが使命。そのために、福津の自然環境について2年がかりで調査してまとめた「ふくつの自然を考える本」を制作しました。環境保全団体などと協働し、環境フォーラムも開催しています。

こうした市内外への周知活動を通じて、多くの人に実情を知らせることが優先課題です。今後も、より良い環境づくりに向けて工夫していくつもりです。

「ふくつの自然を考える本」は、福津の環境に興味をもってもらう目的で制作・発行。

 

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