ジチタイワークス

高知県

県の宝・まんが文化を盛り上げ、人材育成や交流につなげる!

※下記はジチタイワークスVol.21(2022年8月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

第4回 まんが王国土佐室

interview

宮地 甲(みやじ かぶと)さん


県の宝・まんが文化を盛り上げ、人材育成や交流につなげる!

実は、名だたる漫画家を輩出している高知県。“まんが王国”を標榜してから30年以上の歴史をもつ。国内外に漫画の魅力を届けるための情報発信や、地元の子どもたちを対象とした人材育成に努める、同県の取り組みに迫る。

Q.高知県がまんが文化の推進に取り組むことになった経緯は?
A.著名な漫画家の輩出、民間の盛り上がりから始動しました。

やなせたかし、横山隆一、黒鉄ヒロシ、はらたいらなど、高知県は著名な漫画家を多く輩出しており、昭和53年頃から民間で漫画関連のイベントが増えました。これを機に県内で漫画家の活動グループが立ち上がり、プロ・アマを問わない描き手とファンなど、県民の手でまんが文化が育まれてきました。

そうした民間の盛り上がりを受け、県では昭和63年の「国民休暇県・高知」事業の一環で「高知まんがフェスティバル」を開催。開会式で、当時の知事が“まんが王国・土佐”を宣言したのが、県としての取り組みの始まりです。

平成4年度から“まんが王国・土佐”の一大文化イベントとして続くのが「まんが甲子園」。全国の高校生チームがテーマに沿って表現・発想力を競うイベントで、今年で31回目を迎えます。また、全国に先がけて「まんが」を課の名称に取り入れました。

平成22年度には「まんが・コンテンツ課」が、平成29年度には「まんが王国土佐推進課」が設置され、現在は文化・国際交流の振興を担う「文化国際課」の「まんが王国土佐室」として取り組んでいます。

令和3年(第30回)のまんが甲子園の最優秀作品。“30度目の正直”をテーマに国内外の高校生が制作した。

Q.具体的な活動内容と長年の取り組みで感じることは?
A.文化的、国際的なつながりや子どもたちの熱意を感じます。

主たる活動のまんが甲子園では、国内の約300校だけでなく平成29年度から韓国・シンガポール・台湾のチームが参加し、令和4年度から全世界に参加を呼びかけています。ここ2年はコロナの影響で現地開催はできず、予選応募校数も減少傾向にありますが、今年は国内30チーム、海外3チームが高知に集まる予定です。

県内の多くの中学校、高校に漫画部があるのも高知県の特色。うれしいことに、大会の会場運営に200人近くの高校生スタッフが主体的に参加してくれています。参加者にはリピーターも多く、参加者同士のつながりも実感できます。

また、人材育成、交流の拠点として、県立公文書館内に「高知まんがBASE」を設置しました。ほかにも、プロ・セミプロの漫画家を講師として小・中学校に派遣する「まんが教室」なども実施しています。

今後も歴史あるまんが文化の情報発信と人材育成を通じて、“まんが王国・土佐”のブランド力を強化していきたいです。

「まんが甲子園」で受賞を喜ぶ高校生。

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