※下記はジチタイワークスVol.18(2022年3月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
ほたての養殖が盛んな平内町では、平成22年の厚生労働省による「市区町村別生命表」において、平均寿命が男女ともに低かったという。普段から漁業者の健診受診率が低いこともあり、「まちの基幹産業を支える漁業者の健康を守ろう」と、漁協関係者や地域の代表者が手を取り、平成26年「漁師の健康を考える会」(以下、考える会)を設立。健康をテーマにした勉強会などを通し、知識や理解を深めた。その中で出た“健診の時間と出荷時間が重なる”という意見を踏まえ、平成27年から漁協の協力を得て健診日の午前中を休漁日にし、漁業者が受診しやすい体制が実現した。
コロナ禍において、一部の地区では考える会の構成員が自主的に家庭訪問をし、受診を促すなど地域を挙げた動きも出ているという。「今後も漁協や地域の方々と協力しながら、取り組みを続けたい」と、さらなる受診率の向上や地域住民の健康度アップを目指している。
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