ジチタイワークス

愛知県春日井市

【Be Unique!】地元企業と連携した宝くじで、メタボ健診の受診率向上を目指す。

※下記はジチタイワークスVol.38(2025年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

令和4年度のメタボ健診(特定健診)受診率が、県内54自治体では47位と低迷していた春日井市。健康意識の醸成が必要と感じていた。そこで、令和5年度より受診のきっかけづくりとして「メタボ健診宝くじ」を開始している。

対象者は、4~12月に健診を受けた全ての人。応募手続きは必要なく、抽選で景品が当たる。景品は、同市にゆかりのある企業や団体から無償で提供されたものだ。「全国的にも珍しい事業ですので、一件ずつ訪問して協力を依頼しました」と加藤さん。令和6年度は12種類の景品があり、スポーツクラブや温泉施設の利用券、太鼓教室や歌舞伎鑑賞などをラインナップ。保険医療年金課が市民に宛てた年間10万4,000通の発送物に、企業HPにつながる二次元コードを掲載したのだとか。PRができて、協賛企業のメリットになっているという。

最初は認知度が低かったが、スーパーや施設の店内放送、書店や病院のデジタルサイネージを活用し、受診を促した。また、年明け早々に景品が届いた市民が、口コミで家族や友人に勧め、受診率向上につながっているという。「ほかの自治体でもぜひ取り入れてもらい、当市の景品と他自治体の景品を交換するなど、相互作用でさらに受診率を上げていきたいです」と今後の展望を語ってくれた。

音楽鑑賞をはじめ、多くの人に喜ばれる景品を用意。

春日井市 市民生活部 保険医療年金課 
保健師 加藤 健剛(かとう けんご)さん

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