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※下記はジチタイワークスVol.36(2025年2月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
福岡市の食文化で、観光資源でもある“屋台”。3つの屋台街が市内にあり、100軒ほどが営業している。令和5年より、同市は「LI NEヤフーコミュニケーションズ」との協働で「屋台DX」の取り組みを開始。まずは長浜エリアの9軒を対象とし、屋台のLINE公式アカウントを立ち上げてメニューや店舗情報を配信した。また、各屋台にI oT機器を設置し、通電すると営業状況が分かる仕組みを試験的に導入し、1年間運用した。令和6年には対象を3つの屋台街全てに広げ、機能もリニューアル。営業状況の確認は、屋台にI oT電球を設置する仕組みに刷新し、点灯を自動通知する方法で、店主の負担を軽減している。さらに、生成AI「屋台常連のAI おいちゃん」を導入し、対話形式でオススメの屋台を案内できるように。利用者から屋台を満喫した後に感想など情報を提供してもらうことで、AIを育てていくという。
リリースから3カ月でLINEの友だちが1万人を超えるほどの人気ぶり。店主からは“便利になった”という声が上がり、屋台の利用促進や利便性向上に手応えを感じているという。「技術も日々進化していますので、屋台をより便利に、楽しく利用してもらえるよう屋台DXもアップデートしていきたいです」と山喜多さんは今後の展望を語る。
▲令和5年6月に復活した長浜屋台街。↑画像をクリックorタップでも開くことができます。
福岡市 経済観光文化局 文化まつり振興部 まつり振興課
山喜多 洋一(やまきた よういち)さん