ジチタイワークス

新潟県三条市

アニメ聖地の座を自ら獲得して、アニメファンを地域のファンへ。

※下記はジチタイワークスVol.34(2024年10月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

DIYをする女子高生たちの日常を描いたTVアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」。その舞台に選ばれたのが、金属加工が有名なものづくりのまち・三条市だ。市内の企業から、自社の工具がアニメに登場する予定だが、物語の舞台はまだ決まっていないという情報を得た同市。“市をアニメの舞台にするという挑戦は、普段の業務では経験できないことだ”と、当時の担当者が奮起。熱意をもってまちの魅力を制作会社にアピールし、見事アニメの舞台となることが決まった。

放送終了後も、声優のトークショーをはじめとした、様々なイベントを実施。まちの活性化に取り組む若い人に協力を仰ぎ、商店街と連携したスタンプラリーも行われた。季節ごとの描き下ろしノベルティを目当てに、多くのファンが訪れている。「海外から訪れたファンもいます。これまで三条市に来なかった層を呼び込むことができました」と五十嵐さん。その結果、商店街に活気が戻り、ファンと地域の交流も生まれているそうだ。

次の目標は、まちの日常にアニメの要素を取り入れることで、聖地としての価値を高め、アニメファンをまちのファンにすること。今年は「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」に選出され、今後さらなる誘客につなげていきたいと考えているそうだ。

三条市のまちの風景がアニメの中でリアルに描かれている。

三条市 経済部 営業戦略室 営業戦略係
五十嵐 香央里(いからし かおり)さん

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