※下記はジチタイワークスVol.32(2024年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
田村市では、令和4年度より「キッチンカー移住チャレンジ」と題したプロジェクトを実施している。市に移住して、キッチンカービジネスで起業したい人を募集。キッチンカーを約4年間無償で貸し出し、開業や運営、移住を手厚く支援する。対象は、5年以上継続して居住が可能な人。同市の農産物を使ったメニュー開発で、市の産品の魅力発信にもつなげるねらいだ。
背景には、原発事故による人口減少がある。移住を呼びかけるも、実際に生活するには“働き口”が課題となる。そこで着目したのが、固定店舗よりもコストが抑えられるキッチンカーだったという。
募集には17人の応募があり、3人を採用。キッチンカー専門事業者がメニュー開発、販促物のデザイン、収支計画、出店場所の紹介など、ノウハウを提供する。また、市が創業・起業の補助金や移住支援金を紹介するなど、費用面も支援。キッチンカー3台がお披露目イベントでのデビューを果たし、県内を中心に活動中だ。ファンも増え、認知度も高まってきているという。「さらに認知度を高め、地域との交流や新たな移住者の確保など、輪を広げていきたい」と鈴木さん。担い手の中には固定店舗での開業を目指す人もおり、キッチンカー事業を通した展開に期待も大きい。
▲横浜市のイベントでは、福島県と首都圏で人気のキッチンカーが多数参加した。
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田村市 総務部 企画調整課
鈴木 智亜稀(すずき ちあき)さん
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