ジチタイワークス

埼玉県さいたま市

【島田 正樹さん】公務員、キャリアをデザインする。

公務員のキャリア支援や地域活動を積極的に行っている島田さん。活動のきっかけは意外にもネガティブな感情からだった。

※下記はジチタイワークス公務員特別号(2021年3月末発行)から抜粋し、インタビューの内容やプロフィールは原稿作成時(同年2月中旬)のものです。

埼玉県さいたま市
都市局都心整備部
東日本交流拠点整備課 主査
島田 正樹 さん

しまだ まさき:2005年、化学技師としてさいたま市へ入庁。環境対策課、交通環境対策課、環境未来都市推進課、内閣府・内閣官房(地方創生)等を経て、現職。内閣府・内閣官房派遣中に技師としてのキャリアに悩んだ経験から、業務外で公務員のキャリア自立を支援する活動を開始。NPO法人「二枚目の名刺」、地域コミュニティの活動「つきのとかげプロジェクト」などに参加。ブログやSNSでの発信や講演活動等を積極的に行い、2021年2月には「仕事の楽しさは自分でつくる!公務員の働き方デザイン」(学陽書房)を出版。


モヤモヤから始まった“キャリアの見つめ直し”。公務員の働き方とは。

Q.業務外での活動を始めたきっかけとは。

入庁して5年目ぐらいから、仕事にモヤモヤを感じていました。私は技術職での採用でしたが、実際に働いてみると自分が思い描いていたものとは違っていて。それが10年ほど続き、「これでいいのか」という違和感のようなものを解消させるために、自身の考えをブログに書き始めたのが平成27年のこと。最初は備忘録的なものでしたが、今も発信は続けていて、気づけば記事数は1,000本を超えています。同時に、キャリアについて考える勉強会やワークショップを自分で企画し、開催するようになりました。

Q.地域活動や、公務員のキャリア支援もしているそうですね。

業務外の活動は主に2軸です。一つは、人との交流やより良い地域づくりの後押しを目的とした地域活動。さいたま新都心で働く人たちのコミュニティをつくる「つきのとかげプロジェクト」、近くにいる人とゆるくつながる機会をつくる「さいたま市100人カイギ」に参加しています。つきのとかげプロジェクトでは、毎月1回の朝活や定期的な街の清掃活動、親子で参加できるワークショップなどを実施。現在は、オンラインでできることにもチャレンジしながら、活動をしています。

もう一つが、公務員のキャリア支援活動です。過去に中心メンバーとして参加していたのは「公務員×2枚目の名刺プロジェクト」。本来の名刺以外に、もう1枚名刺をつくろうというものです。2枚目の名刺を考えることで、自分のやりたいこと、なりたい自分を見つめようというのがねらい。仕事はもちろん、特技や趣味、活動などを整理して名刺をつくることで、自分のキャリアを考える機会になるのではないか、と提案しました。現在は、公務員のキャリアオーナーシップ「MintRe」で、共同発起人の一人として活動しています。そこでは、オンライン上で同じような役職の人たちと悩みを相談し合ったり、キャリアのあり方について考えたりしています。

活動を通して伝えたいのは“キャリアは自分でつくるもの”ということ。私もかつては「組織はキャリアを考えてくれない」と他責思考でしたが、そもそも自分のことは自分で考えるしかない。“キャリアをデザインする”という意識を自ら持つことで、日々の仕事が違って見え、取り組む姿勢が変わったり、無駄だと思っていたことが役に立ったりする場合もあります。キャリアというのは、仕事だけではなく、こういった活動まで含めたもの。つまり、その人の歩んできた人生そのものなのです。

Q.キャリア形成支援について今後の展望を教えてください。

若い人たちのキャリア形成を手助けしたいと考えるようになりました。専門的に、そしてより高度な相談に乗れるように、キャリアコンサルタントの資格取得を目指しています。勤めている市役所の内外を問わず、そのスキルを活用したいですね。また、ブログをきっかけに、“公務員のキャリアデザイン”をテーマにした本を出版しました。どちらかというと若手向けで、「壁に直面したときはこうすればいいんだよ」「自分の人生のハンドルは自分の手で握ろうよ」といったアドバイスをまとめたもの。実用書的に使ってもらえたら嬉しいですね。自分の経験が多くの人の役に立つよう、これからもいろんなことを発信していきたいと思います。

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