
「早い」「安い」から地域との接点へ!自治体職員の胃袋を支える庁舎の食堂が近年、変貌を遂げています。この連載では都道府県庁や市区町村役場の食堂を代表する“この一品”をご紹介。そこには各自治体の特色や地域の誇りも垣間見えます。きょうのメニューは東京都新宿区役所の「ゴロゴロ野菜のポークカレー」。ぜひその魅力をご堪能あれ!
※営業時間、価格など掲載情報は取材当時のものです。
お財布の味方!都会の真ん中でお手ごろランチ。
▲繁華街・歌舞伎町のど真ん中に位置する新宿区役所本庁舎。
新宿区役所が位置するのは「東洋一の繁華街」とも呼ばれる歌舞伎町のど真ん中。その本庁舎地下1階にある「食堂 けやき」は、そんな都心でもリーズナブルな価格でお昼が食べられる、区職員のお財布の味方です。
まず券売機で食券を購入し、カウンターで料理を受け取る正統派の役所食堂スタイル。決済に「Suica」などの交通系ICカードや電子マネーが使えるのはさすがですね。区職員のほか、近隣のオフィスワーカーの利用も多いようです。
こちらの名物が「ゴロゴロ野菜のポークカレー」。その名の通りゴロゴロのジャガイモ、ニンジンと程よく煮込まれたタマネギがたっぷり入り、豚肉のうまみと馴染んだ優しい味です。
昔ながらの「日本のカレー」で、ネット上では「家庭のカレー以上に家庭的」と評されるほど。お値段も550円(税込、令和7年7月現在)ですから懐にも優しいメニューです。
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吉住区長も「頼むのはこれですね」。
吉住 健一区長にお聞きすると「職員食堂で食べるのは急ぐときが多いので、どうしても野菜ゴロゴロカレーになりますね。安くて早いので」とのこと。カレーはほかにも「けやきのカツカレー」(税込650円、同)や、辛さ5倍でメンチカツが付く「新宿ゴジラカレー」(同650円、同)などが揃います。そしてうれしいことに水曜日の午後1時以降、カレー類にコロッケが一個サービス。ファンが多いのも納得です。
職員の皆さんには、やはり日替わり定食も人気とのこと。取材した日は「八丁味噌仕立てのメンチカツ丼」と「タラと豆腐の揚げ出し」の2種類。どちらも小鉢付きで税込み680円です。定食メニューは午後1時以降、火曜日にはおやつ、木曜日には小鉢がもう一品サービス。定食でもカレーでも、ご飯は白米のほか日替わり雑穀米が選べるのも、健康志向の職員にはありがたいところです。
▲ある日の日替わりA定食は「八丁味噌仕立てのメンチカツ丼」でした。卓上のPOPは野菜を積極的に摂るよう呼びかけています。
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職員の健康に配慮。野菜メニューも充実。
もちろんラーメン、そば、うどんなど麺類も豊富。食事メニューでもっとも安い「かけそば・うどん」は税込380円ですから、立地を考えればやはり破格です。
そして卓上には「野菜をいっぱい食べよう!」のPOPがありました。新宿区は生活習慣病予防のため、平成30年から毎月8日を「しんじゅく野菜の日」と定めるなど、野菜を積極的に摂るよう区民に呼びかけています。そんな活動の一環なんですね。
「けやき」では120g以上の野菜が摂れるメニューに、〇に「や」のマークを表示してオススメしています。アラカルトメニューで「10品目サラダ」(税込160円、同)も用意。財布だけでなく、職員さんの健康にも優しい食堂です。
営業時間:11:30~15:00
定休日:土・日曜・祝日(ほか区役所に準ずる)
※営業時間や価格は取材当時のものです。
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