
「早い」「安い」から地域との接点へ!自治体職員の胃袋を支える庁舎の食堂が近年、変貌を遂げています。この連載では都道府県庁や市区町村役場の食堂を代表する“この一品”をご紹介。そこには各自治体のご自慢や目玉政策、地域の誇りも垣間見えます。きょうのメニューは東京都足立区役所の「えびクリームライス」。ぜひその魅力をご堪能あれ!
※営業時間、価格など掲載情報は取材当時のものです。
いまや区民のソウルフード。コンビニにも進出!
▲「食堂ソラノシタ」の店内。おしゃれなカフェを思わせる開放感のある空間だ。
東京都足立区役所には2つの食堂があります。このうち南館14階にある展望レストランが「食堂ソラノシタ」。区が進める「おいしい給食」から生まれた人気メニュー「えびクリームライス」が食べられるのが話題です。
ミニサラダと小鉢がついて858円(税込、令和7年7月2日現在)。エビとシメジのうまみが溶け込んだホワイトソースが、ニンジン入りのバターライスにかけられた優しい味。区内の小・中学校で長く給食として提供されてきました。
「おいしい給食」は、足立区が平成20年度から進める取り組み。できたての「味」、安心・安全な「食材」、子どもたちが食べたくなる「献立」を通じて、「子どもたちの体も心も豊かにする」ことを目指しています。いまや区の名物として定着し、大手出版社からレシピ本も出版されるほど。
「えびクリームライス」はその代表作で、令和4年には同区内のコンビニにもお弁当として登場。好評を受けて、その後は区外の店舗にも販路を広げ、令和7年も6月から販売が始まっています。
足立区民のソウルフードと呼ばれることもあるそうです。区役所で食べられるのは、地元出身の若手職員にとっても心強いことでしょう。
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晴れた日には富士山も!眺望もスパイスに。
「食堂ソラノシタ」は、足立区役所の最上階に位置します。眼下には足立区、そして東京の見事な眺望が広がります。
晴れた日には富士山も望めます。業務に疲れた時の気分転換にも効きそうですね。一般の区民や観光客が大勢訪れるというのも納得です。
「えびクリームライス」のほかにも「本日の給食」(税込858円、同)を提供。お刺身など様々なおかずが何皿も楽しめる豆皿定食(税込1,408円、同)も人気だそうです。
▲「食堂ソラノシタ」からの眺望。晴れた日には富士山も望めると区民の人気を集める。
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庁舎地下には普段使いの職員食堂も。
そして区役所北館の地下にはもう1軒、オーソドックスな「地下食堂」があります。
お手頃なうどんやそばから定食、丼物など幅広くそろえます。一般の方も利用できますが、なんといっても職員の皆さんの毎日の食事を支える存在です。
職員の方にお聞きすると「毎日のように使うので、日替わりの定食がやはり便利です。健康を意識したメニューもありますよ」。野菜たっぷりの日替わりメニュー「あだちベジタベランチ」(税込620円、同)が人気だそうです。
看板政策の発信も担う展望レストランと、職員の健康を支える地下食堂。両方楽しめる足立区の職員さんたちが、ちょっとうらやましいですね。
営業時間:11:00~21:00 (LO20:00)
定休日:不定休(4月を除く偶数月の第2土曜・日曜休)
営業時間:11:00~14:30(LO14:15)
定休日:土・日曜・祝日(ほか区役所に準ずる)
※営業時間や価格は取材当時のものです。