※下記はジチタイワークスVol.30(2024年2月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
冬の気温がマイナス30℃を下まわることもある陸別町。冬季の平均気温が全国で一番低いことから、「日本一寒い町」と称してシティプロモーションを行っている。その厳しい寒さを逆手に開催されているのが、「しばれフェスティバル」だ。昭和57年に商工会青年部が主体となり、“人口減少が進むまちを盛り上げたい”という思いのもと、始まったという。
その中でもメインイベントは、スタッフが手づくりする氷のかまくら「バルーンマンション」に一晩泊まり、日本一の寒さに耐える「人間耐寒テスト」。毎回、募集人数を上まわる申し込みがある人気ぶりで、寒さを体験してみたいという希望者が九州や海外からも集まるという。極寒の夜を耐え抜いた認定証を受け取ったのは、これまで述べ6,500人以上。参加者からは“人生に一度あるかないかのいい経験になった”“また参加したい”という声が届き、まちを盛り上げ、長年愛される人気イベントとなっているそうだ。
ただ、今後の課題として「運営主体である商工会青年部の人数が減少し、人員不足の解消や運営の再構築が必要な状況です」と依田さん。続けていくために、令和6年はあえて開催中止を決定。令和7年の開催に向けて、町長自らが実行委員長に就任し、課題に向き合いながら、着実に歩みを進めているそうだ。
▲タオルが凍るまでのタイムを競う「世界タオル回し選手権」も開催。
陸別町 産業振興課
依田 大樹(よだ たいき)さん