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【教育関係者限定】生成AI活用と校務DXの“現在地”を知り、知見と交流を広げる機会に

GIGAスクール構想の第2期に入り、教育DXは新たな局面を迎えている。これまでの動きを踏まえ、今後は既存の目標の達成に向けてどのように取り組みを加速するかを問われている。
そこで今回は、デジタル庁や文部科学省、教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン改訂検討会に参加する有識者などによる講演を通じて、解決の糸口が見つけられるセミナーを紹介する。国の方針を現場の実情に照らして、どう受け止め、実効性のある取り組みへつなげていくのか。参加者がヒントを持ち帰り、次の一歩を踏み出すきっかけとしてほしい。
※記事の掲載情報は公開日時点のものです。
[PR]フォーティネットジャパン合同会社
interviewee

伊藤 吉也(いとう よしなり)氏
フォーティネットジャパン合同会社
パブリックソリューションビジネス本部 第三ビジネス部 部長
総務省 地域情報化アドバイザー、文部科学省 学校DX戦略アドバイザー、デジタル庁 デジタル推進委員
[プロフィール]
令和4年より全国の自治体、関連組織、教育委員会向けにネットワークセキュリティ関連の課題解決に向けた啓発事業に従事。自治体および教育委員会向けの情報セキュリティについて、各省庁を対象に助言・提言を行っている。
教育関係者限定の環境で、課題について語り合う。
「教育DXブレークスルーセミナー」は、今回が2回目の開催。教育分野における国内最大級の展示会「EDIX東京2026」と隣接した会場で開催される。同セミナーのプロデューサーである伊藤さんに開催目的を尋ねると、「教育DXに関する課題を突破するための推進力を身につけ、ヒントを見つける場を提供したいと考えています」と語る。
「令和6年からGIGAスクール構想が第2期に入り、様々な課題も出てきています。クラウド活用やセキュリティの問題、あるいは教育側と校務側に分離されていたネットワークについてです。ネットワークは強いアクセス制御型になり、機微な校務データがその間を行き来している状態をどうにかする必要があります。これらを整理しつつ、第2期を走り抜けていかなければなりません。そこで、課題を乗り越えたり、打開策を見つけたりした経験のある自治体や有識者が集い、知見を共有します」。
セミナーの登壇者は、デジタル庁、文部科学省、先行自治体の職員など多彩な顔ぶれだ。また、セミナーの参加者は教育委員会や学校関係者、自治体職員に限定しているという。「事業者やメディア関係者の参加はご遠慮いただいています。“この発言が外部に出てしまうかもしれない”と心配することなく、自由に議論を交わすことが目的です。事業者やメディア関係者との情報交換の場は、別の機会に用意します」。
伊藤さんは「フォーティネットジャパン」に属しながら、文部科学省の学校DX戦略アドバイザーも務めている。当日は中立的な立場を貫き、自身のライフワークである“教育DXの推進”というミッションを果たすべく、学校・教育関係者に伴走していくのだという。
「また、参加者からの要望により、 ゼロトラストや生成AIのセキュリティに関する製品のデモコーナーを会場内に設置しています。興味のある方はお立ち寄りください。」
生成AI活用と校務DXをテーマにセミナーを開催。
同セミナーは、令和7年4月に1回目を開催している。その際の参加者アンケート調査では、「大変参考になった」「参考になった」を合わせると95%という結果で、満足度の高さがうかがえる。

リアル会場への来場またはリモートから参加形式を選ぶことができる。会場で直接やりとりするだけでなく、リモート参加でもコミュニケーションツールを使った質疑をすることが可能だという。「前回は“省庁関係者と直接意見交換ができるのは貴重な機会だった”という感想もありました。双方向でコミュニケーションできることが喜ばれていたようです」。
今回のセミナーのポイントは「生成AI活用」と「校務DX」というテーマにあるという。「今回は2つのテーマについて議論を深めていきます。国の施策について最新情報を共有し、セキュリティ対策の考え方や、教育現場の働き方改革をどう進めるかについて考えていく予定です。教育という領域では非常に課題視されていることなので、どう対応していけばいいのか悩んでいる人にヒントを持ち帰っていただき、実践に結びつけてもらいたいと思っています」。
例えば、校務システムをオンプレミスで職員室などに置いていた状況から、今後は都道府県単位でクラウド環境に統合されることになる。その場合、セキュリティはどうあるべきか、ゼロトラストをどう取り入れていくのかといったテーマを、特定の製品やサービスに結びつけるのではなく、有識者による視点や先行自治体の事例を中心に紹介。成功のイメージを共有する場にしたいのだという。「特にこのセミナーを届けたいのは、“一人情シス”として頑張っている現場職員です。予算やリソースが潤沢な政令市の事例だけではなく、工夫の部分を伝えていきたいと考えています。大切なのは、何の製品が入ったかではなく、“どう解決したか”ということ。私自身、全国の自治体や教育現場で話を聞く機会が多いので、他の登壇者とともに、情報を惜しみなく提供したいと考えています」。また、地方自治法の改正に伴う、新たな情報セキュリティマネジメントの考え方や、セキュリティポリシーのつくり方といった情報も当日議論される予定だという。
リアル会場の情報交換会で教育DXの知見を広げる。
ハイブリッド開催の同セミナー。前回は首都圏に偏ることなく、全国各地からの参加があったという。今回も多くの人の参加が期待されているが、伊藤さんは「できるだけ、リアル会場での参加をオススメしています」と強調する。「リアル会場ならではの熱気が感じられるはずです。また、当日はセミナー終了後に情報交換の場を設けるので、自治体職員同士や有識者と直接意見交換ができます」。
主催者や登壇者側にとっても、同セミナーは学びの場所なのだと付け加える。「新たな課題があれば、我々もそれに対して成功事例などを探し、次のプログラムに活かしていくので、様々な意見をもって参加していただきたいです。このセミナーは教育に関して互いに学び合い、高め合う場所。そして課題を解決する機会として継続していくのが目標です」。
第二回 教育DXブレークスルーセミナー 開催概要
スケジュール | 2026年5月14日(木) セミナー 13:00~17:00 (受付開始 12:30) 自治体情報交換会:17:00~ |
会場 | 有明セントラルタワーホール&カンファレンス (東京都江東区有明3-7-18 有明セントラルタワー3F・4F) |
開催形式 | リアル会場とリモートのハイブリッド開催(参加費無料、事前登録制) |
対象者 | 教育委員会、学校関係者(公立・私立)、自治体職員、省庁関係者のみ |
プログラム
- 12:30~13:00 受付
- 13:00~13:05 ご挨拶
- 13:05~13:45 教育DXに向けたデジタル庁の取り組み ~教育分野の認証基盤整備に向けて~ デジタル庁 国民向けサービスグループ・企画官(教育班担当)久芳 全晴氏
- 13:45~14:25 GIGAスクール構想の推進について ~次世代校務DX環境整備の推進に向けて~ 文部科学省
- 14:25~15:05 教育DXのための情報セキュリティ対策とは ~自ら策定する情報セキュリティポリシー~ 合同会社KUコンサルティング 代表社員 高橋 邦夫氏
- 15:05~15:20 休憩
- 15:20~15:50 SASE/ゼロトラスト導入の効果~次世代校務DX環境の整備を見据えて~ 東京都府中市教育委員会 教育部指導室 教育情報システム担当 主査 隅内 裕氏
- 15:50~16:20 教育DXに向けた恩納村の取り組み紹介~次世代校務DXへ向けた環境整備と教育DX推進のための体制づくりの構築について~ 沖縄県恩納村教育委員会 学校教育課 学校教育係長 伊佐 章吾氏、学校教育課 指導主事 喜久里 成子氏
- 16:20~16:50 生成AI活用事例~AIと仲間と学び合う 生成AI×対話×仲間=新たな学びの領域へ~ 相模原市立中野中学校 総括教諭 梅野 哲氏
- 16:50~17:00 休憩
- 17:00~18:45 自治体情報交換会
今回のセミナーのポイント
- 教育関係者だけのクローズドな環境
- リアル・オンラインどちらでも参加できる
- リモート参加でもツールを介したコミュニケーションが可能
- 省庁や先行自治体の職員が最新情報を共有
登壇者からのメッセージ

高橋 邦夫(たかはし くにお)氏
合同会社KUコンサルティング
教育情報セキュリティポリシーガイドライン改定検討会の座長として、みなさんが教育DXに取り組む際にどのような対策を行うか、セキュリティポリシーをつくる際のポイントをお話させていただきます。ぜひご聴講ください。











