ジチタイワークス

秋田県仙北市

“縦割り行政”に横串を通す「SDGs」を軸にした組織運営

取組概要

・市がめざす将来ビジョンとSDGsの理念が整合性・親和性が高いことから、行政全体でSDGsを推進すべきと判断。市長はじめ各部長等で構成する「SDGs推進本部」を組織。本部の配下には、各部署の選抜メンバーで構成するワーキンググループを組織した。
・H30第1次「SDGs未来都市」選定に応募。全国29自治体の一つに選定された。
・全部署協働でつくりあげた「市民向けシンポジウム」の開催。17のゴールそれぞれに対応したパネル展示。
・市民に身近な取組や活動と17のゴールを紹介する記事を広報誌に掲載。
・東北でSDGs未来都市に選定された自治体で「東北SDGs未来都市サミット」を結成。

取組期間

平成30年度~(継続中)

※本記事は愛媛県主催の「行革甲子園2020」の応募事例から作成しており、本記事の内容はすべて「行革甲子園」応募時のもので、現在とは異なる場合があります。

 

背景・目的

仙北市では、「小さな国際文化都市」~市民が創る誇りあるまち~を将来像に掲げ、平成28年3月に「第2次仙北市総合計画」を策定した。まちづくりの基本理念「健やかに美しく輝くまち」のもと、市民と行政が協働しつつ、誰もが安心して住み続けたいと思えるまちづくりに取り組んでいる。
これらの取組は、SDGs達成のための取組と重なるものであった。
誰一人取り残さない社会の実現に向けて、「社会」、「経済」、「環境」の3側面から取組を統合的に進めることを必要とする国連のSDGs達成の考え方を活用することにより、市が抱える地域課題である人口減少や少子高齢化を解決し、若い世代が定住できるような雇用の創出や健康寿命の延伸など、すべての市民が健やかに安心して暮らせるまちを協働でつくり上げる活動を加速することができると考え、SDGsの取組をスタートさせた。

取組の具体的内容

・    H30.4.17 仙北市持続可能な開発目標(SDGs)推進本部を設置
地域課題解決の加速化と第2次仙北市総合計画に掲げる施策を着実に推進するため、市長を本部長とした推進本部を設置した。

・    H30.5.14 第1回仙北市持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会議
持続可能なまちづくりのため、仙北市としての取組方針や推進のメリット、今後のスケジュールなどについて情報共有した。また、ワーキンググループを設置するとともに、ワーキンググループに付託する事項を検討した。

・    H30.6.8 第1回SDGsワーキンググループ会議
持続可能な開発目標(SDGs)について自治体の役割について情報共有し、仙北市として目標達成に向けた取組方針の検討を開始した。

・    H30.6.15 SDGs未来都市認定証授与式に市長が出席

・    H30.6.27 第2回SDGsワーキンググループ会議
仙北市における持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取組の基本方針、KPI(重要業績評価指標)等を確認した。

・    H30.8.31 仙北市SDGs未来都市計画(第1版)を策定

・    H30.9.3 第2回仙北市持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会議
ワーキンググループの活動状況について報告し、仙北市SDGs未来都市計画の策定について報告した。
・    H30.10.4 東北SDGs未来都市サミット発足
SDGs未来都市の選定を受けた東北地方の3市町(仙北市、宮城県東松島市、山形県飯豊町)が連携し、切磋琢磨して、相乗効果を生み出すとともに、SDGsの取組の加速および普及啓発を目的として、「東北SDGs未来都市サミット」を発足した。

・    H30.11.24 仙北市SDGs未来都市宣言・ミニシンポジウム開催
ゲストや講師によるSDGsの解説と市内外の先進的な取組事例に学び、市民への理解を深めることと併せて、SDGs未来都市に選定された地方自治体における取組の推進及び先行的なモデル事例として、全国的な周知を目的に、シンポジウムを開催した。

・    H31.1.25 東北SDGs未来都市サミット・シンポジウムに市長が出席
SDGs未来都市の選定を受けた東北地方3市町(仙北市、宮城県東松島市、山形県飯豊町)連携の第一歩として、東松島市を会場に「第1回 東北SDGs未来都市サミット」が開催された。

・    R1.6.29 仙北市SDGs・ユニバーサルシンポジウムを開催
角館樺細工伝承館を会場に、SDGsとユニバーサルツーリズムの理解を深めるためのシンポジウムを開催した。
 

・    R1.9.4 令和元年度 第1回SDGsワーキンググループ会議
SDGsを用いた地域課題の解決について議論し、各課からの課題をとりまとめた。

・    R2.1.16 東北SDGs未来都市サミット・シンポジウムin仙北市を開催
角館交流センターを会場に、SDGs未来都市の選定を受けた東北地方の5都市(仙北市、岩手県陸前高田市、宮城県東松島市、山形県飯豊町、福島県郡山市)連携による「第2回 東北SDGs未来都市サミット・シンポジウム」を開催した。

・    R2.6.29 令和2年度第1回仙北市持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会議
令和元年度の実績報告、令和2年度の実施計画について情報共有した。

・    R2.7.30 令和2年度 第1回SDGsワーキンググループ会議
 主要事業とSDGsゴールの対応表の更新、本市総合計画および総合戦略の改訂とSDGsについて、SDGsを軸とした地域課題の解決について協議した。

特徴(独自性・新規性・工夫した点)

・「SDGs未来都市」選定よりも以前に、市長をはじめとする全庁の推進体制を構築。
・総合計画、総合戦略の見直しについても、SDGsワーキンググループ委員を中心に検討。
・市の主要事業とSDGsの17のゴールを紐づけた対応表を作成。
・共通のゴールをめざす部署で班分けし、グループワークを実施。

取組の効果・費用

・「縦割り」と呼ばれる行政運営だが、SDGsを軸にした取組によって横の連携が強化され、事業の遂行がスムーズになった。
・複数の部署で連携が必要な事業についても、企画段階から一緒に検討を進めることで、新規提案が増加。
・世界共通のキーワード「SDGs」によって、これまでにつながりのなかった企業および民間団体との連携が生まれ、市民と行政の距離も近くなった。

取組を進めていく中での課題・問題点(苦労した点)

市民への理解浸透、普及啓発活動に苦労した。
SDGs未来都市選定当初は、世の中にSDGsがまだあまり知られていない状況だったため、市民からは「意味がわからない。」という声がたびたびあった。

そんな中でも、シンポジウムを複数回開催し、ホームページ、広報誌、ポスター、学校、各種イベント等で周知を繰り返すことで、少しずつ市民の理解度も高まってきたと感じる。

今後の予定・構想

 令和2年度は、本市の総合計画および総合戦略の改訂時期になるが、SDGsワーキンググループにてその方針を共有し、各部署にてSDGsの考え方を盛り込んだ改訂内容とすべく、作業を進めている。
 また、スーパーシティ構想、サンドボックス制度の活用に向けた取組についても、SDGsの考え方を取り入れ、各部署横断的な対応を検討している。
 人口減少、少子高齢化をはじめとする課題最先端自治体だが、SDGs未来都市計画に沿って、市民一人ひとりが生活の豊かさを実感できるような持続可能なまちづくりへの取組を継続していく。

他団体へのアドバイス

・行政の取組すべてがSDGsにつながるという意識が重要。各部署の共通項として様々な事業連携、事業推進に活かすことができる。
・市民一人ひとりが考え、行動する未来をめざし、まずは身近な取組とSDGsのつながりを理解してもらうことが重要と考える。
・企業や大学との連携には「SDGs」が強いキーワードになる。

取組について記載したホームページ

【仙北市公式ホームページ】
 https://www.city.semboku.akita.jp/SDGs/index.html

問い合わせ先

秋田県 仙北市 地方創生・総合戦略室
0187-43-3315

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