ジチタイワークス

慢性疾患対策をもっと知るためのQ&A

これからは特定健診の結果をもとに、様々な高リスク者を拾い上げる仕組みが必要になっていくだろう。そこで、肥満症や肝疾患などへの新たな対策を検討するにあたって、気になる疑問をピックアップ。ノボ ノルディスク ファーマの自治体支援担当者が、Q&A方式で分かりやすく回答する。

【慢性疾患のリスクが高まる現状を打破するための対策とは?】
(1)【インタビュー】健康寿命の延伸を目指して、慢性疾患に立ち向かう。
(2)始まっています!新たな対策【肥満症】
(3)始まっています!新たな対策【非ウイルス性肝疾患】
(4)慢性疾患対策をもっと知るためのQ&A←今回はココ

※下記はジチタイワークスPICKS(2024年11月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
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ノボ ノルディスク ファーマの自治体支援担当者が回答!

Q 肥満、肥満症、メタボの違いについて教えてください。

A BMI※1や腹囲のほか、いくつかの基準があります。分かりやすく区分すると以下のようになります。

※1 体格指数(Body Mass Index)、BM(I kg/m2)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
※2 肥満症の診断基準に必須な健康障害:1.耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)、2.脂質異常症、3.高血圧、4.高尿酸血症・痛風、5. 冠動脈疾患: 心筋梗塞・狭心症、6. 脳梗塞: 脳血栓症・一過性脳虚血発作(TI A)、7. 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、8. 月経異常・不妊、9.閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、10.運動器疾患:変形性関節症(膝・股関節)・変形性脊椎症・手指の変形性関節症、11.肥満関連腎臓病
※3 腹部CTにより測定した内臓脂肪面積が100㎠以上の内臓脂肪型肥満を指す

 

Q 肝機能検査では、どこに注目すればいいでしょうか。

A 日本肝臓学会が発表した「奈良宣言2023」では、健康診断における肝機能検査として、血液中のALT値が30を超えていた場合、まず病院での受診を勧めています。肝疾患は自覚症状を伴わないことが多く、肝硬変や肝臓がんに進行して初めて、疲れやすい、顔色が悪い、お腹が張る、などの症状が出て見つかる場合も。

特に生活習慣病を起因とする脂肪肝やアルコール性肝疾患などから、肝硬変や肝臓がんに至るケースも増えており、注意が必要です。

 

Q MASLD/MASH※4という病名は初めて聞いたのですが、深刻なものでしょうか。

A MASLD/MASHは、日本語の病名が令和6年8月に決まったばかりで、日本における認知がまだ広まっていない疾患です。しかし、これは深刻な進行性の非ウイルス性肝疾患で、肝臓に脂肪が蓄積することが特徴。また、肝組織の炎症を伴うため、肝臓が線維化し、肝硬変に進行することがあります。進行に伴い、心血管疾患のリスクが増加することが示唆されています。

※4 欧州肝臓学会(EASL)は、米国肝臓病学会(AASLD)、ラテンアメリカ肝疾患研究協会(ALEH)と合同で、脂肪性肝疾患の
病名と分類法を変更することを令和5年6月24日に発表。NAFLDがMASLDに、NASHがMASHへと名称が変更されました。
・NAFLD=nonalcoholic fatty liver disease(非アルコール性脂肪性肝疾患)
・NASH=nonalcoholic steatohepatitis(非アルコール性脂肪肝炎)

・MASLD=metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)
・MASH=metabolic dysfunction-associated steatohepatitis(代謝機能障害関連脂肪肝炎)

 

Q 特定健診の結果による受診勧奨について、国の方針を教えてください。

A 健康増進の取り組みの一つとして、医療機関の未受診者に対する受診勧奨が欠かせません。特に深刻で緊急性の高い対象者については、特定保健指導を行う通常のステップではなく、“健診結果が出てすぐに医療機関につなぐ”必要があるという考えが厚生労働省の方針でも示されています。また、令和6年度には同省の「標準的な健診・保健指導プログラム」に、肝機能検査に関するフィードバック文例集が新たに加えられました。

メタボ人口が減少せず、脂肪肝が増えている状況に対し、国も危機感をもっていることのあらわれだといえます。

 

Q 取り組みへの支援があるのでしょうか。費用も含めて教えてください。

A 肥満症や非ウイルス性肝疾患などについて、自治体による受診勧奨や重症化予防の取り組みの支援をしたいと思っています。例えば、事業の立ち上げと体制構築のために自治体と地域医療機関をつなぐ、あるいは必要資料の提供・作成補助や、疾患啓発活動のサポートなどです。こうした支援活動において、当社が自治体から費用をいただくことはありません。

また、営利目的の活動ではないため、自社製品の営業やプロモーション活動などを行うことも一切ありませんので、安心してご相談ください。

 

Q 支援を依頼するか分かりませんが、ひとまず話を聞くことはできますか。

A はい、ぜひご連絡ください。新しい取り組みなので、自治体ごとの課題を聞き、解決策を一緒に考えます。今後は肥満症や非ウイルス性肝疾患以外にも、認知症や循環器領域などへ活動を広げていく予定です。各領域での課題のほか、小さな疑問もお聞かせください。

 

お問い合わせ

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社

医療政策・渉外本部 ローカルマーケットアクセスグループ

TEL:03-6266-1000(代表)
E-mail:JPHC_LMA_REQUEST@novonordisk.com
東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル 

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