ジチタイワークス

福岡県

お助け隊の派遣で伝統行事の継続と、関係人口の創出・拡大を目指す。

※下記はジチタイワークスVol.34(2024年10月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

人口減少や高齢化に加え、コロナ禍による中断などで、地域の伝統行事の存続が危ぶまれている。伝統行事が途絶えることは、地域の衰退にもつながりかねない。そうした中、福岡県が令和5年度から始めた取り組みが「地域伝統行事お助け隊」だ。これは伝統行事の担い手不足解消を目的に、登録しているボランティアをお助け隊として派遣するというもの。地域の活性化や関係人口の創出・拡大へとつなげるねらいがある。

現在、お助け隊には県内外の約270人が登録。令和6年8月末時点で9件の祭りなどに計29人を派遣しているという。流れとしては、派遣を希望する伝統行事の実施団体が市町村を通じて県へ要請書を提出。市町村担当者が応募した登録者に活動内容を確認し、同意が取れれば実際に派遣となる。お助け隊の役割は、みこしの担ぎ手から、受付、駐車場の誘導まで様々。参加者からは”貴重な体験になった“”また来年も参加したい“との声が上がっているという。

「実施団体からも感謝の言葉が届いています。県がお助け隊を通じてサポートをすることで、伝統行事の継続に貢献できれば」と宮嵜さん。お助け隊のさらなる活躍が期待される。

お助け隊を派遣した田川市の祭り「川渡り神幸祭」の様子。

福岡県 企画・地域振興部 市町村振興局 政策支援課
宮嵜 敬介(みやざき けいすけ)さん

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