ジチタイワークス

埼玉県行田市

「こどもまんなか社会」を目指し、優先駐車区画の適切利用を進める。

※下記はジチタイワークスVol.34(2024年10月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

行田市では、こども家庭庁が推進する、こどもまんなか社会の実現に向けた取り組みを進めている。駐車場では、6歳以下の子どもの死亡・重傷事故が多いことから、令和5年11月から「こどもまんなか駐車場制度」をスタート。これは埼玉県の「思いやり駐車場制度」にもとづいた市独自の取り組みで、制度の対象範囲を拡充する内容となっている。

県の思いやり駐車場制度は、車いす使用者用駐車区画と優先駐車区画の対象者に利用証を交付することで、区画の適正利用を推進するもの。障害のある人や要介護高齢者、妊娠7カ月から産後1年までの妊産婦などが対象となる。それに対し、同市のこどもまんなか駐車場制度は、対象範囲をさらに広げたもの。1歳以上6歳以下の子どもの保護者を対象にしており、市内における公共施設の駐車場39カ所47区画で利用可能となっている。

制度開始後は、住民に分かりやすく伝えるために、優先駐車区画をペイントするほか、サインを作成。連携協定を結んでいる市内のものづくり大学に依頼し、学生プロジェクトのメンバーが駐車場のピクトグラムのデザインを考案した。「今後は、民間の施設にも優先駐車区画を増やしていければ」と馬橋さん。子どもたちにとって何がいいかを考えながら取り組んでいきたいと話す。

5つあるピクトグラムのうち、中央の1つが学生によるデザイン。

行田市 健康福祉部 子ども未来課
馬橋 央承(まばし てるつぐ)さん

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