「伝えたいことが住民に伝わらない」「仕事を前に進めたいのに上司を説得できない」...伝え方の技術を十分に知らないが故、「住民対応がうまくできない」「上司が話を理解してくれない」といった悩みを抱えている人もいるのではないだろうか。
しかし、住民への説明や上司の説得など、自治体職員が仕事を進める上では「伝える力」が必要不可欠と言える。
そこで本企画では、『コミュ障だった僕を激変させた公務員の「伝え方」の技術』の著者、岡山県倉敷市職員の牧野浩樹さんに、自治体職員に求められる「伝え方」の公式を伝授していただく。
※著者の所属先及び役職等は2023年1月公開日時点のものです。
※各記事の掲載情報は公開日時点のものです。
第1回
自治体職員がお笑い芸人から学んだ「分かりやすい伝え方」とは?
第1回のテーマは「分かりやすい伝え方」。新人時代、伝えたいことが住民や上司に伝わらず、ストレスが溜まる一方だった牧野さんは、あるお笑い番組を見ることでストレスを解消していました。そして、その番組から、分かりやすく伝える技術を学んだといいます。一体どんな伝え方なのでしょうか?
第2回
自治体職員の世界で重要なのは 「何」を伝えるかより「誰」が伝えるか!
第2回のテーマは「最強のコミュニケーション術」。岡山県滞納整理推進機構への出向経験を市役所業務に活かそうと試みるも、先輩や上司から前向きな返答をもらえず悩んだという牧野さん。そんなとき、同機構で出会ったスーパー公務員・山口明大さんから、あるコミュニケーション術を学びます。どんな方法だったのでしょうか?
第3回
住民の「怒り」を「笑顔」に変えるクレーム対応術
最終回のテーマは「クレーム対応術」。誰もが苦手と感じながらも、自治体職員として働いていく以上は避けられないクレーム対応。しかし、牧野さんは、どんな住民のクレームも「笑顔」に変えられるようになったことで、クレーム対応が好きになったそうです。住民の「怒り」を「笑顔」に変えるノウハウを特別に伝授していただきます。
牧野 浩樹(まきの こうじ)さん
リクルートグループの事業会社に契約社員として入社後、契約が1件も取れずわずか3カ月で退社。2011年に倉敷市に入庁し、納税課に配属され税金徴収を担当するも、成果は上げられず。2013年には岡山県滞納整理推進機構に出向。倉敷市の処理困難案件の滞納整理に従事し、伝え方について研究と実践を続けた結果、1億7000万円の徴収に貢献する。出向から戻った後は、総務部人事課を経て2020年4月より観光課。2016年に、広島県で活動する落語家のジャンボ衣笠に弟子入りし、「ジャンボ亭小なん」として活動を始めた。2018年西日本豪雨の時は避難所で落語を披露し住民を喜ばせた。2020年地方公務員アワード受賞。同年『コミュ障だった僕を激変させた公務員の「伝え方」の技術』(学陽書房)を出版。
著書
『コミュ障だった僕を激変させた公務員の「伝え方」の技術』(学陽書房)