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公開日:2019-05-22

海外での人気を追い風に クラフトビールで観光客を呼び込む!

農林水産
読了まで:5分
海外での人気を追い風に クラフトビールで観光客を呼び込む!

近年、クラフトビールの販売が好調だといいます。かつて地ビールがもてはやされ、次第に廃れたという背景がありながら「今、なぜ?」なのか。

クラフトビールの総合プロデュースを行なうアウグスインターナショナルの村井庸介さんに聞きました。

※下記はジチタイワークス観光・インバウンド号vol.01(2019年5月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。
 [提供] アウグスビール株式会社

地ビールの誕生

そもそも地ビールはどのように誕生したのでしょう。村井さんは経緯をこう語ります。

「酒類には、酒税法で最低製造量が定められています。この基準が1994年の規制緩和で引き下げられ、小規模ブルワリーの開業が容易になり“地ビール”が全国に誕生しました。その後ブームが到来し、2000年にはブルワリーが300近く乱立。しかし次第に廃業が増え、10年後には3分の2まで減少しました。追い打ちをかけるように『地ビールはおいしくない』という評価が出はじめ、地ビール工場併設のレストランからも客足が遠のいてしまったんです」。

地ビールはなぜ失敗したのか?

様々ある地ビールの失敗原因の中で、村井さんが指摘するのは以下の3つです。

(1)人のスキルの問題

ビール造りの担い手は大手に集中しており、地ビールメーカーでは品質管理が適切に行えず、味のばらつきが目立った。同時に、販売量を増やすには流通構造を変える必要があり、ビジネスが拡大しづらかった。さらに、小規模ゆえに原価を抑えられず、売価に反映され消費者の不満の元になった。

(2)造り手視点に寄ったビール造り

ブルワリーを立ち上げると、自分のアイデアを詰めこみたくなる。その結果、極端に苦い、度数が高いなど飲み手を無視したビール造りが行われ、「一度飲めば充分」なテイストに偏り飽きを生んだ。

(3)地ビールありきの企画

ビールは「料理と共に楽しむもの」でもある。特に観光客にはその傾向が強く、地ビールだけのために足を運ぶ人は少ない。そういった人達を引き寄せる「地元の名産品とそれに合うビール」といった企画もできていなかった。

クラフトビールへのシフト

このような背景を持つ地ビールですが、近年は人気が上昇傾向だといいます。具体的な現状とその将来性は?

「メーカーの淘汰が落ち着いた2010年以降は、技術交流も進み各ブランドの味が安定しました。また、海外でのクラフトビール人気も相まってブームが再燃。名称も地ビールから“クラフトビール”へと変わりました。現在、国内のブルワリー数は300を超えています」(村井さん)。

ちなみにアメリカには6,000を超えるブルワリーが存在し、ビール市場の10~20%をクラフトビールが占めています。また、他各国でも若い世代への訴求力を強めようと、大手メーカーがクラフトビール会社を買収する現象が起きているのです。日本では全銘柄を合わせても市場の1%程度ですが、アメリカのトレンドがやがて日本にくる傾向や、国内大手がクラフトビールメーカーへの出資や提携を進めている事実もあり、市場が広がる可能性は高い。この波に乗れば、クラフトビールで地域を活性化する構図も実現できそうです。同時に、地域の人に愛されるブルワリー併設のレストラン開発で観光客以外のリピート需要を確保することも突破口となるでしょう。ビールが地域のブランドに!

アウグスビールとは

活況を呈するクラフトビール。その導入からブランディングまでをプロデュースするのがアウグスビールです。大手メーカーから独立したメンバーのノウハウを軸に、マイクロブルワリーを通して本格派クラフトビールを全国に広めています。

マイクロブルワリー

極めてコンパクトなビール醸造所。工場などの大規模な建屋を必要とせず、店舗や施設に併設することが可能で、手軽に独自のビールを造ることができます。稼動・運用面で小回りが利くため、品質や風味などのコントロールもしやすく、ノウハウさえあれば本物志向の味と新鮮さを手軽に実現できます。さらに醸造設備の洗練された外観など、ユーザーを引き付ける魅力を併せ持っています。

他社にない強み

アウグスビールの代表者と醸造責任者は、共にキリンビール出身です。ビール造りの基本から流通まで、全てを知り尽くしたビールのプロたちが導入から醸造、販売まで全てをサポート。さらに、「ビール造り」の先にある町おこしや地域・特産品のブランディングも含め、クラフトビールを使った地域の活性化を総合プロデュースすることができるのです。

導入による効果

マイクロブルワリーで造られるのは、既製品にラベルを貼っただけのものではなく、名実ともに地域オリジナルのビール。そのため味やブランドにこだわる本物志向のユーザーや、観光客の地域限定体験ニーズに応えることができます。さらに独自の味を実現できるため、例えば和牛が地域の名物であれば、「□□牛と一番合う○○ビール」といった統合ブランディングも可能になる。

アウグスビールからのご提案

【地域+クラフトビール】

自治体がコーディネートして、地元商店街や温泉街のオリジナルビールを製造。地域の名を冠したクラフトビールを活用して街の名前をブランド化。既にアウグスビールでは「地域の古民家×クラフトビール」などのプロデュース実績があり、外国人観光客で溢れています。

【特産品+クラフトビール】

地域の特産食品と相性の良いクラフトビールを開発。特産品の販売促進と、グルメツアーなどの観光客に対する訴求力アップを同時に実現します。

担当者の声

地域から生まれ、全国区ブランドへ成長するクラフトビールを

私たちはマイクロブルワリーを通じて、地域限定のビール生産を推奨しています。たとえば「マイクロブルワリー・レストラン」(小規模ビール工場併設レストラン)は厨房施設の延長としてのビール工場なので、給排水やグリストラップなどのインフラが共有でき、開業資金を抑えることが可能。人件費、電気水道費、廃棄費などもレストランとビール工場が分担できます。

さらに「ここでしか味わえない」というプレミアム性で他との差別化が図れる上、レストラン内の工場で作ったビールをそのまま店舗で飲めるので物流費も発生せずコストが低減でき、提供するクラフトビールの価格を一般のビールより有利に設定することも可能です。地域で気軽に楽しめて長く愛されるビールをブランド化すれば、その中から人気の銘柄が登場し、全国規模で人気が出るメーカーも現れるかもしれません。

お問い合わせ

サービス提供元アウグスビール株式会社/アウグスインターナショナル株式会社

TEL:03-5807-6530
住所:〒113-0034 東京都文京区湯島2-27-4 湯島台レジデンス101
Email: info@august-intl.com

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