愛知県豊田市

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ATMによる口座振替登録で業務の効率化を後押しする

情報政策
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ATMによる口座振替登録で業務の効率化を後押しする

ATMを活用した口座振替登録サービス

市税の口座振替利用を促進するため、コンビニATMを活用した口座振替登録を始めた豊田市。令和8年4月に納税通知書へ案内チラシを同封したところ、登録数が増加。申請書での受け付けと比べ、職員の事務負担が軽減されたという。

※下記はジチタイワークスVol.45(2026年8月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

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豊田市
市民部 債権管理課
主査 竹内 涼(たけうち りょう)さん

申請書での登録手続きは作業が多く差し戻しの対応に追われることも。

スマホ決済などの普及により、口座振替の利用者が年々減っていたという同市。また、市が負担する金融機関窓口での納付手数料が今後発生する見込みもあり、口座振替登録の促進に力を入れていた。ただし申請書での登録手続きは、職員の事務作業が多く、負担が大きかったという。

「申請書の場合、まず市で記入漏れなどの不備がないかを確認した上で、金融機関へ書類を送付して口座情報の確認を依頼します。当市としては問題ないと判断しても、“押印されている銀行印が異なる”などにより差し戻されるケースも少なくありませんでした」と債権管理課の竹内さん。

同課では、市県民税や固定資産税など4つの税目について、口座振替の申請受け付けから登録までを担当する。中でも、特に心理的な負担を感じるのが国民健康保険税だという。「納付日が毎月あるため、申請書に不備があればすぐに差し戻し、再提出してもらわないと最短での口座振替に間に合いません。そのため時間に追われるような感覚がありました」。同市では以前から、口座振替の登録促進を目的に、窓口にキャッシュカードで手続きができる専用端末を設置していた。さらに対象者の利便性向上と職員の業務効率化を図るため、令和7年10月より「セブン銀行」が提供する「ATM口座振替登録」を導入した。

2~3日に分けていた作業が、当日中に対応できるまでに短縮。

同サービスは、コンビニや商業施設にあるセブン銀行ATMで口座振替の登録ができるというもの。対象者は、自治体が作成した専用二次元コードをATMで読み込み、口座振替を希望する税目を選択。銀行口座のキャッシュカードを挿入し、暗証番号や口座名義などを入力するだけで申請が完了する。同市では、令和8年度の当初の納税通知書に、専用二次元コードを記載したチラシを同封。「軽自動車税など4つの税目で、発送から2カ月で約1,200件もの登録がありました。この反応には驚きました」と竹内さんは話す。

また、職員の業務効率化にも寄与しているという。ATMで手続きが行われた後、自治体は同社が提供するポータルサイトから、口座情報などをデータで取得する。すでに金融機関の確認が済んでいるため、差し戻し対応も基本的に発生しないそうだ。「当市の試算では、300件当たりの処理時間が12.5時間から0.5時間に短縮できると計算しています。申し込み内容の確認時間が短縮できるため、2~3日に分けて行っていた作業が当日中に対応できるようになりました。そのため、“期日までに終わらせなくてはいけない”というプレッシャーからも解放されました」。

郵送や来庁などの手間をかけずに“ついで”に手続きができる。

利便性の高さも利用が進む理由の一つだと竹内さんは話す。「同社の報告によると、市の窓口が閉まっている早朝や夜間、休日にも利用されていることが分かりました。県外のATMから手続きされた記録も残っています。遠方に住む対象者は来庁が難しく、これまでは申請書を郵送してもらっていました。郵送の手間をかけずに登録ができることも、導入のメリットだと感じています」。操作もシンプルなことから、利用者からは“簡単だった”“買い物ついでに手続きできた”といった声が寄せられているそうだ。

周知については、納税通知書にチラシを同封するほか、市のホームページや、支所・出張所に設置する口座振替案内にも二次元コードを掲載。さらなる利用促進に向けて、同社とも連携して取り組んでいくという。

口座振替の利用を増やすことは、払い忘れを防ぎ、期限内に納めてもらう環境を整えることにつながる。滞納が減れば督促業務の負担軽減にもなるため、同市では今後も口座振替の利用促進に力を入れる考えだ。



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