※下記はジチタイワークスVol.18(2022年3月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
児童相談所(以下、児相)での児童虐待相談対応をデータ化し、AIによる分析などで業務をシステム化している三重県。平成26年に独自のリスクアセスメントツールを開発。そこで得られた約6,000件のデータをAIで解析したところ、一時保護をすることで再通告率が低減するなどの結果が得られたという。
この新たなシステムについて、令和元年度、県内2カ所の児相と産業技術総合研究所との共同で実証実験を行い、翌年には県内全ての児相で運用を開始。過去の類似事例や子どもの発達年齢に合わせた質問の目安などがAIで示されることになり、対応の幅が広がったという。
またICTによる業務の効率化、情報共有の時間短縮、判断へのサポート効果もあったそうだ。「データ件数が多いほど精度が高まるので、他自治体にも普及が進み、より質の高い判断ができるようにしていきたい」と、同県では児童福祉行政分野のデジタル化を見据えている。
三重県 子ども・福祉部
児童相談センター 児童相談強化支援室
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