ジチタイワークス

福岡県福岡市

来るべき超高齢社会に備えたやさしいデザインで共生のまちへ!

※下記はジチタイワークスVol.12(2020年11月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

福岡市では平成29年に高齢化率が21%を超える超高齢社会に突入している。まちの高齢化が進めば、自ずと認知症の人の数も増える。同市は認知症の人も安心して暮らせる住環境が必要だと議論を重ね、「認知症の人にもやさしいデザインの手引き」を策定した。

手引きの策定に当たっては委員会を組織し、広く人材を招集。イギリスのスターリング大学認知症サービス開発センターの研究を参考にしつつ、「本当に効果があるものを」と市内の公民館で試験導入も実施し、認知症の人がどう捉えるかを確認、手応えを得た。こうした経緯の後、全40ページにわたる手引きが完成。

認知症の特性を踏まえ、「必要な場所は周囲とコントラストをつける」「文字とピクトグラムを併記したサインを設置する」など30のポイントが掲載されている。この手引きは同市のホームページや、電子書籍の取り扱いサイトから無料で入手可能。

冊子化されたものは福岡市役所や県庁などで販売している。「冊子版を入手したい」と県外から問い合わせが入るほど好評で、「今後は説明会などを実施し官民問わず導入を進め、福岡市を認知症の方にもやさしいまちにアップデートしていきたい」と担当者は意欲を見せている。

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