※下記はジチタイワークスVol.10(2020年6月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。
スマートシティの実現を目指す加賀市はANAホールディングスと連携し、2月13日~3月28日、ANAホールディングスが独自に開発した普及型コミュニケーションアバター「newme(以下、ニューミー)」を活用した窓口相談の実証実験を行った。
アバターとは“遠隔分身ロボット”のことで、離れた場所にいても、そこに存在するかのようにコミュニケーションや作業を可能にする技術。実証実験の一つとして、本庁から離れた山中温泉支所からインターネットを通じ、本庁に配置したニューミーを操作。本庁の職員と年金の手続き相談などを行った際には、住民から「本来は本庁に行かないと難しいことが遠隔でできるのは時間短縮になる」といった声があがった。「将来的にはスマホでの操作を実現したい」と担当者は話す。
また、5月7日~31日は新たな実証実験として加賀市医療センターにアバターを設置。コロナウイルス感染予防の観点からお見舞いは制限されているが、アバターを使うことで病院の別室、あるいは自宅から入院患者への「遠隔お見舞い」を可能にする。