ジチタイワークス

埼玉県

知事も参加するコミュニティで、職員のデジタルスキルを向上させる。

※下記はジチタイワークスVol.35(2024年12月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

令和3年に「埼玉県デジタルトランスフォーメーション推進計画」を策定し、デジタル化を推進してきた埼玉県。デジタル人材の重要性が高まるにつれ、その育成・確保が課題となっていった。

検討を重ね、令和5年に立ち上げたのが、デジタル人材コミュニティ「デジカフェ」だ。デジタルに関する情報交換ができるチャットや、ITパスポートの受験対策などを行う「デジカフェ勉強部屋」のほか、メンバー同士の交流イベントを開催。庁内LANに接続可能な職員なら誰でも参加でき、ITスキルのある職員はアドバイザーとして、部長級以上はサポーターとして見守るなど、役割分担しながら運営している。当初はデジタルが好きで詳しい職員が集まると予想していたが、実際にはデジタルに詳しくない職員が多く参加したという。特に、デジタルに精通した職員がまわりに少ない地域機関からの需要が高いそうだ。

運用開始1年後には、利用者のニーズから、メインチャットとは別に2つのサブチャットを設置。初歩的なことでも聞きやすい”ひよこチャネル“と、専門的な議論を交わす”エキスパートチャネル“だ。また、ITパスポートの取得を目指した対面の勉強会では、県知事からの応援動画を届けるなど参加者の意欲を高め、見事合格者を3名輩出。「新たな企画を考え、アイデアを出し合いながら運営しています」と森田さん。今後の展開にも注目したい。

デジカフェ参加者は令和6年10月末時点で452人。県知事もメンバーだ。

埼玉県 企画財政部 行政・デジタル改革課
森田 康二朗(もりた こうじろう)さん

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