全国的にふるさと納税にクラウドファンディングを利用する自治体が増えている。「応援したくなる自治体」をアピールし、返礼 品目当てではない本来あるべき姿の寄附を促しているのだ。
クラウドファンディング型ふるさと納税という形で事業に対する 応援を募集している福井県鯖江市政策経営部財務政策課の藤田陽子さんに話を聞いた。
※下記はジチタイワークスVol.3(2018年10月発刊)から抜粋し、記事は取材時のものです。
[提供] 株式会社CAMPFIRE
「モノ」ではなく「コト」で恩返し魅力を届けるクラウドファンディング
福井県鯖江市では、歳入確保の手段としてクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」でのふるさと納税を募集しています。CAMPFIREとタッグを組んだのは平成30(2018)年の7月から。クラウドファンディングという手法を選んだのは、年々ふるさと納税での返礼品の豪華さばかりが目立ち、本来の「応援したい自治体に寄附をする」という意味合いが薄れている、と危機感を抱いていたからです。
そこで平成28(2016)年から株式会社サーチフィールドが運営するふるさと納税型クラウドファンディング「エフバイジー」でのふるさと納税募集を始めました。サーチフィールドのクラウドファンディング部門がCAMPFIREに事業譲受され、今回の取り組みに繋がったのです。返礼品に名産品などのモノではなく現地での体験など「コト」を設定し共感してもらいやすくしています。
一例として、JR鯖江駅からめがね会館までの歩道をメガネ型のベンチやタイルであしらう「メガネストリート」を作るプロジェクトがあります。元は土木課による歩道の整備事業でしたが、民間企業の提案を具現化し”めがねのまちさばえ”をアピールするための特徴的な事業に変更してクラウドファンディングに登録しました。返礼にはオリジナルのメガネを手作りする体験などを用意しました。直接の寄附も合わせて計940万円を超える寄附をいただき、市民からは「寄附によって街が変わっていくと感じられる」と嬉しい声をもらいました。
好評により延伸が決まり、平成29(2017)年には第2弾プロジェクトがさらなる寄附を集めています。そのほか河和田地区を学生がアートで盛り上げる「河和田アートキャンプ」のプロジェクトもコトを返礼品として設定した例です。支援者に実際に河和田に来ていただき、蒔絵の絵付けなどを体験してもらうツアーを返礼品として設定しています。
職員全員の意識を高めて官民連携にもつながる運動に
クラウドファンディングサイト運営の経験があったから、鯖江市はCAMPFIREの手法にもすんなり取り組めたのでしょう。サーチフィールドの購入型クラウドファンディングサイト「FAAVO」を平成26(2014)年から市で運営し、市民が支援を募集するお手伝いをしています。
これからはCAMPFIREというさらに大きなプラットフォームを得て、より多くの人に鯖江市を知ってもらいたいですね。鯖江市は各部の特徴的な事業を掲載しています。職員一人一人が自分の業務に関わる財源としてふるさと納税を市民にお願いし、歳入確保の意識を持つことにつながればと思っています。
鯖江市 政策経営部 財務政策課 藤田 陽子さん
ライターによる記事で魅力的に!
国内最大級の掲載数、PV数を誇るクラウドファンディングプラットフォーム「CAMPFIRE」。平成30(2018)年4月から全国の自治体向けにページを 作成するサービスを展開しています。自治体が直接管理画面でいつでも編集できるのが特徴です。今なら先着順で無料取材を受け付けています。
契約から公開まで
1 契約
下記のお電話、またはホームページのお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。クラウドファンディングに関する資料をお送りするだけでなく、実際に募集を始めたときの窓口を設置する方法までご案内します。
2 ヒアリング
自治体ご担当者さまからの希望やCAMPFIREからの提案を元に、どんな取り組みを紹介しながらふるさと納税を募集するか、内容を決定。返礼品やゴールの設定のご相談にも対応します。
3 取材
クラウドファンディングをする取り組みが決まったら、プロのライターとカメラマンを派遣し取材。記事が完成するまでの期間は約2~3週間です。自治体職員の方々を交え、取り組みに関わるみなさまを含めて話を伺います。
4 ふるさと納税募集開始
記事が完成したらリーガルチェックの後、完了次第公開されます。各自治体に編集権が渡され、情報の追加や取り組み報告など、ページの更新ができます。
5 プロジェクトの終了
目標金額を達成しなかった場合でも、集まった支援金を受け取れる『All-In方式』、募集期間内に目標金額を達成した場合のみ支援金を受け取る『All-or-Nothing方式』、月額課金で継続的な寄附を募る「ファンクラブ方式」の3つからお選びいただけます。
鯖江市×CAMPFIRE 最新プロジェクト「大人ファーストめがね」
ここがポイント!
○1万2,000件以上の掲載、計450万PVだから目に付きやすい
○CAMPFIREの担当者と共に考えるから安心
○プロのライターとカメラマンによる文章で魅力的に
下記のような不安があるご担当者さまでも大丈夫
◯企画はあるが予算が足りない
◯クラウドファンディングについての知識がない
◯返礼品をつける余裕がない
◯効果的な周知の仕方がわからない
◯目標金額が集まらず、マイナスになってしまうのではないかと心配