ジチタイワークス

新潟県新潟市

違法進入車両激減!?自動で昇降する道路の番人“ライジングボラード”とは。

※下記はジチタイワークスVol.22(2022年10月発行)から抜粋し、記事は取材時のものです。

「健幸都市づくり(スマートウエルネスシティ)」を目指す新潟市では、市民が安心安全に歩ける道路を整備することで、意識せずとも健康づくりに参加できるようなまちづくりを心がけてきた。平成25年にアーケード商店街「ふるまちモール6」で、公道では全国初となる自動昇降式の車止めであるライジングボラードの実証実験を行った。

「歩行者天国の時間帯は商店街の方が人力で看板を置いていましたが、違法通行車両の進入が絶えなかったので実証実験を行いました」と担当者。設置後は違反通行が1週間あたり119台から2台に激減。商店街からも賛同の声が上がり、本格導入を決めたという。

その後は同じくアーケード商店街「ふるまちモール8」、さらには通学路としては全国初のライジングボラードの設置となる、日和山小学校周辺へと設置場所は増加。「交通規制やゾーン30※の実施、狭さくなどの設置も並行して取り組んだことで、より安全性が担保されました」。

都心エリアを「にいがた2km(ニキロ)」と名付け、“好き”や“楽しい”を感じられるまちづくりを進めている同市。「これからも歩行者に優しいウォーカブルな道路空間をつくり、沿道建築物の建て替え促進と併せ、まちのにぎわいや魅力向上に努めたい」と意気込みを見せる。

※区域を定めて実施する、最高速度30km/時の速度規制。

 

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