ジチタイワークス

東京都小平市

【市川 裕之さん】まちで頑張る人々を、音楽で応援する「歌う公務員」。

個性的な情報発信や活動で公務員の「型」を破り地域の魅力アップにも貢献。

対面で勉強会や情報交換会などを行うコミュニティ活動は、コロナの影響で「機会が激減した」といえるだろう。しかしこれにより、どちらかというと公務員が敬遠しがちな「オンラインでの情報発信」が活発化したのも事実。オンラインとひと口にいっても、その選択肢は多く、YouTubeでは動画を、Instagramでは写真を、noteでは文章を……と、好きな表現方法で発信できるのも魅力だ。投稿にメッセージを込めることで、それに共感する仲間探しが容易になったことは、全国公務員のネットワーク強化にひと役買っているといえるだろう。

一方、お笑いや音楽など、趣味・特技を活かした活動を、地域貢献につなげている人もいる。彼らの姿は、「公務員でもこういう活動ができるのか!」と、その保守的なイメージを覆し、新しいあり方を提案しているといえそうだ。本誌アンケートによると、個人で情報発信の活動を行い、公務員であると公表している人は約4割だった。今後も、地域を愛する魅力的な発信者の登場に期待したい!

※下記はジチタイCLASS(2022年5月発行)から抜粋しており、記事は取材時のものです。
※誌面掲載のアンケートは、ジチタイワークス会員を対象に令和4年1月14日~2月7日に実施したものです

あなたはどんな公務員になりたいですか?

私は小平市の魅力を題材にした音楽を発表し、地域を盛り上げる活動を行っています。きっかけは、職務で人材育成に携わったとき、「地域を理解することは、職員のモチベーションの向上につながる」と考えたこと。後輩職員や市民と一緒に、まちの魅力を発信するグループを発足。その過程で、一時はプロを目指したこともあった音楽を取り入れ、「こだいら奏でるマップ」という音楽活動を行うことに。活動は主に地域イベントでの演奏。例えば、小平の観光資源である丸ポストや古民家園の応援歌など、10年の間に20曲以上を発表してきました。楽曲をもとに地域の方がビデオを制作してくれたり、ダンスを踊ってくれたりと、まちを元気にしたい方たちと一緒に活動しています。

音楽が地域を盛り上げるエッセンスになっていると実感しますね。ほかにも、コミュニティFMで長年ラジオパーソナリティを務めました。テレビより敷居の低いラジオは、「公務員だからこそ深く理解できる地域の情報」を発信していく場としてオススメ。自分なりの表現活動を試し、これからも地域の輪を広げていきたいです。
 

市川  裕之(いちかわ ひろゆき) さん  
東京都小平市(こだいらし) 教育総務課

「歌う公務員」として、地域の魅力を伝える小平応援バンド「Bi g市川&B3」の「Bi g市川」として活動。令和3年春には、アルバム「Φ(ファイ)」を発表した。


「こだいら奏でるマップ」のサイトはコチラ
         

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