公開日:
採用担当ではない私が、近隣自治体と“就活イベント”を始めた話

読者投稿ページは、自治体職員が日々の業務や活動している内容を発表・共有できる場です。読者自ら執筆した原稿の中から、編集室が選出した記事を、ジチタイワークスWEBで公開させていただきます。
ぜひ、皆さんの自治体職員としての経験や取り組みを、編集室にお届けください。
※記事の掲載情報は公開日時点のものです
投稿者(自治体職員)プロフィール
テーマジャンル : 副業、キャリア支援
投稿者名 :菊見 祐介さん(20代)
所属部門 :茨城県 鹿嶋市 教育委員会 スポーツ推進課
キャリアコンサルタントとしての活動から見えた課題
私は鹿嶋市の職員として働きながら、副業でキャリアコンサルタントとしても活動しています。学校でのキャリア教育や就活イベントにも関わる中で、ずっと感じていたことがありました。“公務員という仕事は知られていても、実際にどんな人が、どんな思いで働いているのかは、意外と伝わっていない”ということです。
そんな折、市の採用担当者と意見交換をする機会がありました。そこで、採用試験の応募者数が右肩下がりになっているという課題を知りました(HPで公開されている情報です)。自治体が抱える課題と、自分がやりたいこと。この二つを掛け合わせて、何かできるのではないか。そう考えた結果、近隣自治体と合同で開催するオンラインキャリアイベント「鹿行キャリアフェス」の企画を思い立ちました。
自治体の垣根を越え、“公務員のリアル”を届ける
前例も予算もない中でのスタート。しかも私は採用担当課の職員ではありません。そこでまずは各自治体の採用担当者を訪ね、企画への協力をお願いすることから始めました。正直なところ、自治体ごとの調整や広報には苦労しました。しかし、メールだけで済ませず直接足を運んで説明するなど工夫を重ね、少しずつ仲間を増やしていきました。
イベント当日は、自治体ごとの仕事や地域の魅力紹介に加え、“公務員っぽくない公務員”による本音トークや個別説明会を実施。やりがいや葛藤、“辞めたい”と思った瞬間まで、普段の説明会では聞きにくい“リアル”を伝えることを大切にしました。定員50人に対し、申し込みはなんと82人に。
参加者からは「実際に働いている人の話が聞けて参考になった」といった声も届きました。そして、イベント後の採用試験では応募者数が前年から倍増。試験制度の変更など、複数の要因が重なったタイミングでしたが、大きな励みになりました。


次は、学生が主役となるキャリアイベントへ
こうした経験を踏まえて、次はもっと学生目線のイベントにしたいという思いが強くなりました。そこで次の企画では、イベント自体をキャリア教育にできないかと考え、前回参加した学生から企画・広報を担うメンバーを募集。うれしいことに6人の大学生が手を挙げてくれました。“学生のことは、学生が一番わかる”。今回は、学生が主役となってイベントをつくることに。
イベントは令和8年9月12日(土)の開催を予定しています。前夜には、私が憧れてきた、さいたま市職員であり同じくキャリアコンサルタントとして活動する島田さんとの対談を企画しました。自治体職員として働きながら新しい活動に挑戦する島田さんの姿から、私自身も多くの刺激を受けてきました。“自治体職員として働きながら、何か新しいことをしてみたい”。そんな人にこそ、ぜひ聞いてほしい対談です。
一人でできることには限りがあります。それでもほんの少し勇気を出して動けば、人や自治体を越えて、新しい可能性が広がっていく。鹿行キャリアフェスが、そんな一歩を踏み出すきっかけになればと思っています。

次回の投稿
次の記事はありません


















